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テーマ:海外生活(7787)
カテゴリ:アメリカ生活の思ひ出
昨日 「カクテル」 なんていう昔の映画を思い出したら、 その当時のことも思い出してしまった。 その当時、私はアメリカに住んでいたのだが、ある日 BF の友人家族を 訪問した事がある。 その友人は、私の住んでいた市から車で3時間くらいのところにある、 小さな町に住んでいた。 友人もその家族もとてもいい人たちで、私としてもそういう人たちと 知り合いになれてとてもうれしかった。 彼らは家族勢ぞろいでクリスチャンなのだが、 人を助ける事は当たり前、 人種差別なんてとんでもない。 貧しい人がいたら、私のパンを半分分けてあげる。 という、言葉だけではなく、実行しているクリスチャンの鏡のような家族だった。 私はアメリカに滞在中、クリスチャンとは名乗りながら、 ウソを平気でついたり、 自己中で他人を蹴落とし、 盗みは働くし、 人種差別はするし・・・・ 教会での訓えとは全く逆の事を平気でして、それでも 「教会には行ってるんで、クリスチャンです。」 なんていう人たちを数え切れないほど見てきたので、 どうもクリスチャンというと、自然に構えてしまうのだけれど、 この家族は本当に立派だった。 友人には兄夫婦がいたのだが、彼らは黒人の幼児の里親をしていた。 確かその子は2歳くらいだった。 兄夫婦はまだ若くて、奥さんは27歳くらいだったような気がする。 初めは事情が分からなくて、子どもに恵まれないので養子をもらったんだろうな、 なんて思ったのだが、話をよく聞けば里親をしているという。 これは後で知ったことなのだが、町に住む住民の中で 心無い人たちが、この若夫婦が黒人の幼児と散歩しているのを見て、 「ああ、2人とも白人なのに子どもが黒人という事は、多分奥さんが・・・・・して・・・・」 なんていう噂を勝手に作り上げてしまうということもあったという。 この若夫婦、その後自分達の子供にも恵まれたので、 「多分この後は里親はやめるだろうな・・・・」 なんて私は想像したのだが、ところがどっこい、 その後この黒人の子供を正式に養子に迎える手続きをしたという。 一つの家族に白人の子供と黒人の養子がいると、なんとなく複雑になりそうだ・・・ と私は考えてしまったのだが、この若夫婦も友人の家族も 誰も異議を持たなかったそうだ。 ニューヨークとかの大都会での話ではなくて、中西部の小さな町での話である。 たいしたもんだ、 なかなかできることではないな、 と思ってしまう。 ここまで書いてふと思う。 もしかしたら、私はクリスチャンに対してあるイメージを持ちすぎているかもしれない。 どうも私の中には、クリスチャンとか教会とかと言えば、 「善人指導するところ、悪人を善人に変えるところ。」 みたいなイメージが強いかもしれない。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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