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2013年05月19日
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カテゴリ:宝塚
ミーマイもついに前楽の日ですね。あっという間(汗)
大阪のみの公演だったことが残念です。

ミーマイ、ハッピーミュージカルということで、
喜劇だし涙ありの場面はあれど、最初から最後までとにかく陽気。
でもやはりイギリス発のミュージカルらしく、
いつもモヤモヤする、ブラックな要素を感じるんですが、
その最も感じる場面は最後なんです。
最後、ハッピーエンドでめでたしめでたし、になるんですが、
あれはブラックな部分があると思うわけですよ。

ビルとサリー、この二人が幸せになれるように、
ジョン卿が密かにサリーに淑女になるための訓練を受けさせ、
最後、ヘアフォード家の人達の前に別人のような美しい作法を身につけたサリーが登場し、
ヘアフォード家の皆さんもサリーを認めて、ビルとめでたく幸せになる、、、
という、まぁ良くできた終わり方なんですが、
どう考えても、ビルとサリーの階級差を思えば、
サリーがどれだけ教養を身に付けたところで二人が結婚するなんて不可能ですよね?
なので、本来なら結ばれるためにはビルがヘアフォード家を捨てる以外に方法はないわけですよ。
でもこれは物語であり、「階級社会の愚かさ」が大きなテーマであると思いますので、
ラストはあのようなハッピーエンドにしたんでしょうが、でもやっぱりブラックなんです。
「愛に階級なんて関係ない!」て終わりにするなら、
ラストに登場するサリーはいつものワンピースを着てないといけないですよ。
でも、あんな汚い服装の女だったら受け入れられない、
淑女の服装をしてるからサリーはヘアフォード家に認められたわけです。
結局は、サリーという人間そのものは受け入れてないんですもの。
それにビル。ビルが本当にサリーを想っているならば、
サリーがどんな服装をしていようと、どんな言葉使いで話そうと、たとえ扇で顔を隠していようと、
サリーだということに気づかないといけないじゃないですか。
でも、目の前に現れた淑女が誰だかビルは分からないんです。
これは、なんとなくですけど、「人がいかに見た目で判断しているか」ってことだと思います。
それに、ビルがいなくなったサリーを探す時、
ビルは自分が手に入れた地位や財産を利用して探すじゃないですか。
その時点で、ビルは本当にヘアフォード家を捨てる気なんて無いんですよ、
労働者階級の一人の女のためになんて。
言い方は悪いですが、本当にそうだと思いますよ。

それと、サリーです。サリーは純粋なキャラクターなようで、
女の汚い部分をすごく持ってますね。
サリーが身分違いを自覚して、自分から身を引くんですが、
とても切ないようでいて、サリーは何故か何も告げずに姿を消します。
サリーなら、何て言い方をすればビルが自分を諦めるか分かるだろうに、
何も言わないで去るんです。
そして、そうすることでビルが自分を追いかけてくることも分かってるんです、
まぁズルい女ですわ(笑)
今回のサリー役の愛希さん自身が本当に若いので、
余計サリーの持つ女の汚さが透けて見えた気がしたんです。
今まで見た歴代サリーはもう少し年齢的に成熟した方たちでしたから、
いわゆる「恋の駆け引き」をしてる感じに見えたんですけど、
愛希さんだと若々しさがある分、駆け引きはしてない、というか、
そういう感覚すら持ち合わせてない、その位若いサリーなんです。
でも、本人はそうと知らずにビルを男として試してるんですよ。
気づいてない分、余計汚さが見えるんです。
穿って見すぎ?(笑) いや、女だからね、サリーは(笑)

サリーと対称的に、「女の欲の象徴」のようなキャラクターとして、
ジャッキーが登場しますが、
ラムはジャッキーの方が純粋だと思うんです。
ジャッキーは「お金持ちと結婚するわ!」って堂々と言いますが、
ジャッキー自身が超絶金持ちなんですよね(笑)
自分がどれだけ裕福でお金持ちなのか、
全然分かってないんですね、ジャッキーちゃんは。
しかも、ヘアフォード家の財産を継ぐビルを自分に振り向かせようとしてやることが、
体を使って誘惑しようとするんですよ!(笑)
やることがいちいち可愛らしくないですか?(笑)
ジャッキーには、駆け引き的な要素は全くないんです。
恵まれた環境で育ってマナーも教養もあって、
とにかく心が純粋なんです。そこがサリーと違うんですよね。。。

色んな見方があると思いますが、
やっぱりブラックな要素をちょいちょい盛り込んでるのが、
イギリスらしいのかなぁと。
上に書いたように、最終的にサリーが淑女にならないとビルと結ばれないなら、
このハッピーミュージカルの結末は、
「結局のところ、愛なんかじゃ階級は越えられない」んですよ。
サリーが受けた訓練だって、
本来なら莫大なお金を払わないと受けられないものですよ。
んで最後には美しいドレスを着せてもらって貴族に変身、
貴族のビルと結ばれる……って、
「世の中金だよ、金」ってことっすよねwww
すんなりハッピーエンドにしないとこがイギリス的ってことですかねぇ。


あとね、すごく原語の歌詞が気になるのがね、
お話の冒頭、ジャッキーがまだ見ぬ新しいヘアフォード卿のことを、
どんな人かしら?って歌う歌詞。
「色は白いの?」って歌うんですけど。。。
あれは、そのまま日本語訳されてるんですかね、
それとも「容姿端麗かしら?」っていう意味合いで上の歌詞に替えたんでしょうか。。。
あれがほぼそのまま訳したものだとしたら、
めちゃくちゃブラックですよねぇ…
「ちゃんと白人なんでしょうね?」って意味ではないんですか、
変な人種の血が入ってないでしょうね?ってことね。
だとしたら、すげーブラック(-_-;)
イギリス貴族の偏見とか、あとは下の階級の人間をゴミみたいに思ってるところを、
明るく楽しく表現してるわけですな。
ブラックですねぇ………(´Д`)ヒィー





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最終更新日  2013年05月19日 16時25分08秒
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