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マダム豆大福の読書の小部屋

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小説 泣ける・・・

2011年04月14日
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【送料無料】トロンプルイユの星

【送料無料】トロンプルイユの星
価格:1,155円(税込、送料別)



作者:米田夕歌里

第34回すばる文学賞受賞だとか。

小さなイベント事務所で働く藤田サトミ。小さい事務所で、上司はスナック菓子が大好き。

サトミの机の中から、お気に入りのハッカの飴がなくなるという小さな事件が起きる。

また、職場の久坂から「気になる交差点があるから、次の休みに一緒に観察に行こう」と誘われる。

戸惑いながらも、喫茶店で並んで、ひとで溢れかえる休日の交差点を見下ろすことに。「通行人の中から、あるひとを探したい」という久坂と話すうち、職場とは違う彼の一面に触れ、不思議と心惹かれていく。
 

時を同じくして、サトミのもとに人材コンサルティング会社の遠野と名乗る男が現れ、業界大手への転職を持ちかけてくる。

けれど、その頃からサトミの周りで物や人が不意に消滅しはじめる。

ハッカの飴だけでゃなく採用されたはずのアルバイトスタッフ、進行中だったイベント。

自分の記憶と周りの人の記憶に食い違いが生まれ、混乱するサトミに対して、久坂は自分のせいだと語り出す。失われ続ける世界のなかで、失いたくない人を見出した里美は、必死に消滅に立ち向かうが…。

ちょっとシュールな設定すぎて、ついていけないところもあった。でも小説ではどんな世界があったっていい。

大事な記憶、雑多な記憶、大切なもの、大切と思っていなかったもの…記憶やものが周りから消えていくことは切ない。失って初めて気づく大切さ。それがどうでもよさそうなものでも。

繊細で純粋な感じの小説でした。

細かな設定で、納得いかない部分があったのと、「人物像」が読んでいてどうもくっきりしなかったのが残念。






Last updated  2011年04月14日 13時18分54秒
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2011年03月18日
【送料無料】人質の朗読会

【送料無料】人質の朗読会
価格:1,470円(税込、送料別)



作者:小川洋子

 観光旅行中、反政府ゲリラの襲撃を受け人質になった日本人8人が、退屈な時間を紛らわすために開いた「人質の朗読会」。

8人の朗読の様子は盗聴機を通して、テープに残され、2年後にラジオ番組で放送された。

8人は結局助からなかったけれど、彼らは人生の中で、印象深い出来事を一つ、丁寧に語る。

小川洋子ならではの、繊細な小説だった。一人一人の人間、人生を大切に扱っている。

シュールな出来事も多いのだけれど、「そういうこともあろうか」と思わせられる。村上春樹の短編にも通じるものがあった。

人には、それぞれ大事な物語がある。今日で震災から一週間。「万人」を超える犠牲者が出て、原発をどうにかしようと命を省みず働く人がいて。

それぞれの物語を一瞬にして奪う天災・人災。ひたすら悲しく、怖い。

でも、復興できる、再起できる、そんな人間の力を信じたいです。






Last updated  2011年03月18日 12時39分05秒
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2010年12月02日
at Home

at Home

価格:1,575円(税込、送料別)



作者:本多孝好

家族小説…といっても、かなりゆがんだ家族を描いた短編集。

どれも、最後には救いがあってよかった。

表題作の『at Home』が特によかった。

空き巣のお父さん、詐欺師のお母さんと子どもたちが逆にピンチを迎える話。

みんなワルだけれども、互いを大切に思う心があるところがユニーク。

もう少し話を肉付けして長編にしてほしかったなー。そしたら映画化してもかなり面白いかも。

他3編は…妻(母)の浮気を疑う夫と娘を描く『日曜日のヤドカリ』

借金棒引きの代わりにブラジル人女性と偽装結婚に巻き込まれる『リバイバル』。

妹の結婚生活をめぐるトラブルをきっかけに、断絶した父と息子が出会う「共犯者たち」…。

決して「ほのぼの」とはしていないし、「普通の平和な家族」を描いてもいない。

でも、家族が「絶対的な味方」であること、それが心の基盤になっていることを思い出させてくれます。







Last updated  2010年12月02日 12時35分11秒
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2010年09月14日
炎上する君

炎上する君

価格:1,365円(税込、送料別)



作者:西加奈子

短編集。小説は長編の方が好きなので、短編はよっぽど面白くないと満足できない。

私の乾燥した感性?では理解できない短編集だった。

設定がシュールなのはいいとして、文章のつながりとか、話の筋とかが分裂ぎみ。

分かる人には分かるっていう世界なんだろうか。

村上春樹のシュールな短編をトンカチでたたいたみたいな感じがした。

しかし、心が壊れてしまった人の再生…という意味では癒し系に当たる作品かもしれない。

最後の『ある風船の落下』は良かった。大人の童話、恋愛メルヘンという感じで。

あと、よかったのは表紙の絵。作者自らの手によるものらしい。力強いあぶらえっ。

いろんな才能があっていいですね。






Last updated  2010年09月14日 10時53分57秒
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2010年08月03日
リアル・シンデレラ

リアル・シンデレラ

価格:1,785円(税込、送料別)



作者:姫野カオルコ

童話「シンデレラ」について調べていたライターが紹介された女性、倉島泉。長野県諏訪温泉郷の小さな旅館の子として生まれた彼女は、母親に冷遇され、妹の陰で育ったが、町には信州屈指の名家、片桐様の別荘があり、ふとした縁で、松本城下の本宅に下宿することになる。そこで当主の一人息子との縁談がもちあがり…。

ドキュメント風の小説。直木賞候補だったらしいけれど、落選して残念。とても素晴らしい小説だった。

泉の妹はやたら美人で、体が弱く、両親は溺愛。泉は妹の世話もし、地味にひたむきに生きているんだけれどなかなか報われない。

人よりワンテンポ遅れて笑い、成績も平凡で、縁談もうまくいかない泉。けれども彼女自身が不幸だと感じている風はない。

泉の生き方、キャラクターの描き方が素晴らしく、「聖女」の一つのモデルだと言える。

泉が叶えたかった三つの願いは、かなった。三つ目の願いをかなえるべく生きてきた泉。最後はちょっとウルウルきます。

心が洗われる物語。自分に無いものばかりを考えて生きるより、あるものに感謝して生きよう、そういう気持ちを思い出させてくれます。

何で自分ばっかりがよーーー!って不満タラタラで生きている人にオススメ。






Last updated  2010年08月03日 09時46分26秒
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2010年07月23日
テーマ:お勧めの本(4943)
サラの鍵

サラの鍵

価格:2,415円(税込、送料別)



作者:タチアナ・ド・ロネ

1942年、ナチス占領下のパリ。7月16日の早朝、フランス警察はユダヤ人13000人以上をいっせいに検挙した。彼らのほとんどはアウシュビッツに送られる。連行寸前、サラは弟のミシェルを納戸にかくし、鍵をかけた。

60年後、現代のパリ。45歳のアメリカ人ジャーナリストのジュリアは、戦時中にこの町で起こったユダヤ人迫害事件を取材することになった。それは彼女の家族の秘密を暴き、彼女の人生も変えることになる。

フランス警察のしたことは事実だとか。

でもこの小説はフィクション。前半は必死に生き延びようとするサラの視点と、ジュリアの視点が交互になっている。

後半は、迫害事件とサラについて核心に迫ろうとするジュリアが45歳で二人目の子を妊娠し、夫に産むことを反対されてプライベートでも苦悩をつのらせ、しかし生き方を変えていこうとする様が描かれている。

おぞましい過去の出来事について、自分が直接かかわっていなくても、あたかも自分の問題のように見つめるか、他人事として忘れてしまうか。

ジュリアが出来事を明らかにしていくなかで変化し、深みのある人間になっていくのがとてもよかった。苦悩は、無駄ではない!

文学的価値も、ストーリーも、すばらしい作品だと思います。

映画化の予感…






Last updated  2010年07月23日 10時54分10秒
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2010年07月12日
星がひとつほしいとの祈り

星がひとつほしいとの祈り

価格:1,575円(税込、送料別)



作者:原田マハ

旅…人生の寄り道…をテーマにした短編集。

九州の田舎、高知の沈下橋、長良川、佐渡島などなど。心に傷を持った、あるいはわけありの女性が日本のどこかに旅をし、出会い、再生するといった話。

方言を駆使して(かなりネイティブな感じ。相当勉強されたと思われる)その土地と似合う物語に仕上がっている。

でも、何か、ナンカ、私は感動しなかった。

癒し系小説と言われるものなのかもしれないけれど、狙っているのが透けて見えるとどうも引いてしまう。

最後の作品は、ノリピー逮捕事件を題材にしていると思われるものだった。

大麻をやって警察とマスコミに追われる人気歌手が、一時期継母だった女性を訪れるというもの。

去年の今頃でしたかね、のりピー騒動。今では懐かしい。ワイドショーついつい見てしまってたなあ。今はそれほどバッシングされていない。彼女はやっぱり、ある意味賢いのか。

さて、原田マハ氏の小説、初めて読んだけれど、ちょっと期待はずれでした。







Last updated  2010年07月12日 11時33分23秒
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2010年01月16日
テーマ:お勧めの本(4943)
戦友の恋



作者:大島真寿美

漫画の原作者を主人公にした、連作小説。

主人公の佐紀は漫画家になることを断念した原作者。ずっと一緒に仕事をしてきた編集者の玖美子は、若くして病気で亡くなってしまう。

友達、というよりも戦友だった玖美子。大事な友人の喪失の悲しみは直接には描かれていないものの、じわじわと行間から伝わってくる。

主人公はおそらく30代終わりごろ。連作小説の中では玖美子のエピソードの他にも、若い編集者とのやりとり、同級生の男の子との再会と彼の挫折、いきつけの店の人の病気など、人生の後半にさしかかったものの「憂い」がさりげなく描かれている。

喪失体験。肉親とか、家族とか、友人とか…私だって親しい人を喪うのがどんどん増えてきそうだ。まだ、親しい友人を亡くしたことはないけれど、(26歳の時、大学のクラスメイトが亡くなったが)想像すると怖い。

でも、乗り越えるしかないんだろうと思う。

小説の最後には、明るい光も。そう、何もかも失くしてしまったと思っても、また新しく得るものはあるはず。そう思わないと、生きていけないよね。






Last updated  2010年01月16日 09時01分56秒
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2009年12月17日
テーマ:お勧めの本(4943)
向い風



作者:住井すゑ

舞台は戦後の茨城の農村。農地改革の嵐に揺れている。

主人公のゆみは農家から農家に嫁いだ。夫の戦死の報告を受け、遺骨はないものの葬式をし、墓まで建てる。嫁として舅と畑に出ていたある日、舅に押し倒され…子どもまで出来てしまう。

舅にはあとつぎを産んでほしい、好きだと言われ、姑には辛くあたられ(当たり前ですよね)
噂好きの婆さんには畜生扱いされ、つらい立場のゆみ。

しかし彼女は運命を受け入れ、近所の格好の噂の的となりながらも子を産み、離れで舅と暮らす。

ところが状況は急展開。なんとシベリアで抑留されていた夫が生きていて、帰ってくるというのだ!時代が時代、状況が状況なだけに、夫もゆみの状況を「しかたがない」とし、一緒に暮らす。もちろん復縁はしないけれども。

夫はあたらしい嫁を迎え(これが、ゆみの妹)るが、その直後に、ゆみの唯一頼りにしていた舅が突然死んでしまう。

ゆみをとりまく状況は厳しいなんてもんじゃあない。しかし、元の夫はゆみを見守り、助けようとする。

そしてゆみも、決して自分の置かれた状況を恨んだりはしない。産んだ子を育てることを第一に考え、ひたすら農作業に励み、常に前向き。

普通だったら挫けるだろうと思う。自分ばかりが不幸だと嘆くと思う。しかしゆみは自分を不幸だとは思わない。

ゆみの力強さ、ある意味での誇り高さに、こんな強さを見習わなくては…と思わせられた作品だった。



住井すゑといえば、橋のない川(第1部)改版

橋のない川(第7部)改版

ですね。ずいぶん前に読んだけれど、すごい作品です。






Last updated  2009年12月17日 09時01分41秒
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2009年12月01日
テーマ:お勧めの本(4943)
スノードーム



作者:アレックス・シアラー

ファンタジーであり、恋愛小説であり、ちょっとホラーの趣もある物語。

まさに「物語」と呼ぶにふさわしい小説だった。

ある日、若い科学者クリストファーが姿を消した。彼は、ひたすら「光の減速器」の研究を続ける、ちょっと変わった青年だった。

失踪の際、彼は同僚のチャーリーにある原稿を残した。そこには、不思議な物語が綴られていた。

ドームのなかに信じられないほどのミニチュアをつくることができるエックマン。美術館を開き、財産も築いたけれども、子どもほどの短躯で太った風貌からか、女性の愛を得ることは未だない。

彼は踊り子のポッピーに恋をしていた。しかし、ポッピーは画家のロバートと恋人同士である。ロバートの息子、クリストファーとは仲良くなるものの、ポッピーの愛は得られそうにない。

エックマンはポッピーに新しい作品のモデルになるように頼む。ポッピーは引き受け、ディナーの誘いにも応じるが、恋愛の対象としてエックマンを相手にしない。

ポッピーはなぜか失踪。その後エックマンを訪れたロバートも失踪。一人残されたクリストファーはエックマン氏の養子になり、大学へ行く。

しかし、ある日クリストファーはエックマンのしたことを知ってしまう…

エックマン氏はひどい行為に及んだ人物。自分勝手でひねくれている。でも、なぜか、彼を憎むことができない。可哀想で、切ないキャラクターだ。

愛する人の愛をどうしても得られない悲しさ。これを経験していない人の方が少ないだろう。

誰だって、愛がほしい。時には愛する人を所有したい。そんな人間の悲しさ、愚かさが物語に綴られていた。

今日から12月。冬の夜に読みたくなる一冊です。










Last updated  2009年12月01日 09時20分14秒
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