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マダム豆大福の読書の小部屋

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2010年12月02日
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at Home

at Home

価格:1,575円(税込、送料別)



作者:本多孝好

家族小説…といっても、かなりゆがんだ家族を描いた短編集。

どれも、最後には救いがあってよかった。

表題作の『at Home』が特によかった。

空き巣のお父さん、詐欺師のお母さんと子どもたちが逆にピンチを迎える話。

みんなワルだけれども、互いを大切に思う心があるところがユニーク。

もう少し話を肉付けして長編にしてほしかったなー。そしたら映画化してもかなり面白いかも。

他3編は…妻(母)の浮気を疑う夫と娘を描く『日曜日のヤドカリ』

借金棒引きの代わりにブラジル人女性と偽装結婚に巻き込まれる『リバイバル』。

妹の結婚生活をめぐるトラブルをきっかけに、断絶した父と息子が出会う「共犯者たち」…。

決して「ほのぼの」とはしていないし、「普通の平和な家族」を描いてもいない。

でも、家族が「絶対的な味方」であること、それが心の基盤になっていることを思い出させてくれます。






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Last updated  2010年12月02日 12時35分11秒
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