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メートル・ド・テル徒然草

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エルネスト1969

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May 21, 2006
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 いよいよ本日から公開されましたね。全世界同時公開ですって、「ダ・ヴインチ・コード」

ブログ検索を掛けると、とんでもない数が現われます。ずいぶん話題になってるんですね。
映画の批評は様々で、不評な声もありますが、、、

私は原作を読みました。昨年の末で、クリスマスを控えた非常に忙しい時期にも関わらず、一気に読み通してしまいました。原作はけっこう軽快で、なかなか面白かったです。

 さて、そんなことに興味を持ったのも、実は「フランス料理」というものは、その歴史から現代に至るまで非常に政治や宗教と関わりが深くて、キリスト教カトリックの所作や、ローマ帝国の歴史、中世騎士団の習わしなどの忘れ去られた様々な「暗号(=コード)」が隠されているのです。

…ホンマですって!(^^;)


 例えば、「テーブル・マナー」における「レディー・ファースト」。
これは、中世における「騎士道精神」から成るものとされていますが、中世と言えば、現代から見ると暗黒の時代と言われ、魔女狩りなどが横行した時代でもあります。
 女性を男女2つしかないの「性」の中で蔑むものとされた、カトリック教会の意図がそこに隠されている。と、いうのが小説「ダ・ヴィンチ・コード」の中で著されているテーマのひとつでもあったのですが、女性を「エスコート」すると言うのは、その反面「男性の所有物として女性を仕切る」行為でもあったのです。

 また、フランス料理が現代のスタイルを確立するにあたっては、16世紀半ばカトリーヌ・ド・メディシス(カテリーナ・ディ・メディチ)がフランス王アンリ2世に嫁いだことにより、フォークなどの什器や、洗練された食器がフランス料理界にもたらされたいきさつもあります。
 このカテリーナが生まれる以前、イタリアで共に関わりの深かった一族が「ボルジア家」ローマ教皇を輩出した一族でもあり、またその中で後にマキャベリの「君主論」で評価の高い「チェーザレ・ボルジア」なる人物は一時、天才「レオナルド・ダ.ヴィンチ」を軍事顧問として雇用していた経緯もあるのです。
参照:フランス料理と毒薬


 私のソムリエとしての知識を用いるならば、「ダ・ヴィンチ・コード」に登場する「シオン修道会」に関しても発見があります。シオン修道会の総長に名を列ねる人物、その一人が「レオナルド・ダ・ヴィンチ」であるのですが、その他の総長である「ボッティチェリ」と「ジャン・コクトー」にも「シャトー・ムートン・ロートシルト」のワインのラベルから秘められた共通点を見い出したのです。

参照:小説「フレンチ・コード 2」


(ちなみに、ボッティチェッリの「春」の一番左端の人物と、「シャトー ムートン・ロートシルト1947年」ラベルに描かれた人物がどうも同一人物であるように思えるのです。

ボッティチェッリの「春」

ジャン・コクトーの「シャトー ムートン・ロートシルト1947年」ラベル)

 さらには、赤ワインの最高峰とされる「ロマネ・コンティ」。「ロマネ・コンティ」の「コンティ」とは人物の名称でありその人物とは、この「ロマネ」の畑を「ポンパドール婦人」と血眼の争いの末勝ち取った「コンティ王子」です。
 フランスにおいて「シャンパーニュ」と「ブルゴーニュ」は現代においてはワインの名醸地の名前でもありますが、また、キリスト教圏においては多くの修道院が存在する特別な地域ととらえられています。

 当時の取引価格で1級から5級を制定したボルドーとは異なり、ブルゴーニュ地域の「特級」「1級」畑の格付けはそもそもが「修道院主導」によるものです。もちろん、出来上がって来るワインの質によって地図を作成したというのが、広く流布されている説でもあるのですが、また、宗教的な価値もそこにあったことは間違いありません。

 何故に、「コンティ王子」と「ポンパドール夫人」この大貴族である2人の人物が争うだけの価値がその「ロマネ」の畑にあったのか?
 何故、フランスの片田舎、ブルゴーニュの一区画の畑に「ローマ帝国」あるいはキリスト教の「首都」となった「ローマ」の名を冠する畑が生まれたのか?

…謎は深まるばかりです。



(続く)








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Last updated  May 21, 2006 02:25:32 AM
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背番号のないエースG@ チョコレート 「風の子サッちゃん」 ~ Tiny Poem ~…
坂東太郎G@ 「辛味調味料」そして考察(01/16) 「石垣の塩」に、上記の内容について記載…
エルネスト1969@ Re[1]:ホスピタリティは「人」ありき(10/04) はな。さんへ コメントありがとうございま…

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