13年前の「結婚できない男」は僕の人生の中で好きなドラマベスト2ぐらいに入るというほど好きだったんで、
（因みに1位は松本人志と中居正広の「伝説の教師」）
再放送とかもあると喜んで見てたんですが
遂にこのたび、続編が始まったということで大歓喜。
毎週の楽しみのひとつになっています。

そんなわけで、ネットで公開されているチェインストーリーも含め、3.5話まで見たところで少し雑感的なものを。

まずキャスト陣、発表された時点で期待大でしたね。
吉田羊なんて、完全にあのドラマの世界観にピッタリだと思ったし。
家族以外に、塚本高史と不破万作だけ続投ってのがまた絶妙で、
ちょうど良い塩梅に周りの環境が変わりつつ、根本の雰囲気を前作からうま〜く引き継いでるんですよね。
ストーリー的に前作のメインキャラを続投するのはただの延長になってしまうし、
この物語は極論、阿部寛と塚本高史が居れば成り立つんだなとｗ
英治くんだけが完全に桑野さんの扱いに慣れてるところとかね。

ここまで見た感じ、桑野さんはあれから何だかんだで13年の歳を重ねているので、
対人コミュニケーションとか、大人としての余裕みたいなのが以前よりも成熟しているように感じました。
めちゃくちゃ分かりやすくキョドったり、困ってる人を助けずにはいられないところとかは前のままでｗ
あと、心なしか笑顔が少し増えたように感じます。
人を小馬鹿にしたりする時も含めてですがｗ、何となく余裕を感じられるようになったなーと。

人生経験積んでんだなーというのが特に見て取れたのが第3話で、
隣人の早紀さんの守り方とか、若者をうまいこと諭す言い回しとか、
ああいうのは13年の間に得たスキルなんでしょうね。
一方で、自分はこのままで良いのかという迷いや焦りのようなものもひしひしと伝わってきます。
これが今後どうなって行くかの楽しみのひとつですね。

相変わらず、結婚するつもりがないだけで、若かったり容姿の良い女性には興味津々なんですよね桑野さんｗｗｗ
第2話では露骨だったし、事務所で英治くんたちに週刊誌がバレた時も喜びながら否定してたしｗ
あと桑野さん、「一挙手一投足の動きの面白さ」が、前作から更に磨きがかかってるように感じますｗ
このドラマ、目が離せないんですよね。主人公が毎秒面白いからずるい。

今回気になるキャラクターの一人が、カフェの有希江さんですね。
稲森いずみさん本人もインタビューで言うように、前作にいなかったタイプのキャラだし、
初めから桑野さんへの印象はかなり良さそう。
桑野さんの言動に呆れたりするようなシーンは今のところ無いし、「でも、悪気は無いんですよね」が決め台詞みたいになってるしｗ
桑野さんからよりも有希江さんのほうが桑野さんを気になってそう。

あと、あんまり絡みは無いかも知れないけど中川家の娘、ゆみちゃんもかなり気になる存在です。
物語の中で明らかに桑野寄りのキャラクターで、桑野さんに対して最も肯定的とも言える人物かも。
今後も家族シーンでちょろっとずつ出るだけかも知れませんが、何か彼女がキーになる回なんかがあると良いな。

英治くんは基本、前作と変わらずな感じで、女たらしぶりも健在なんですが、
桑野さんだいすき度が前作から跳ね上がってて、
第3話で桜子ちゃんまでほったらかして「そんなことよりも桑野さん！！」になってたのはクソワロタ。

さてちょっと細かく色々書いて来ましたが今作、前作から大きく変わった点として、
「お一人様」文化が現実社会で根付いて来ているという点が挙げられると思います。
チェインストーリーの1.5話でも、お好み焼き屋さんの店長が「女性が一人で来やすい店にしたい」なんて発言もあったり。
また、桑野さんのようなタイプの人間そのものも、
13年前と比べると現実社会では肯定的に見られるシーンが増えているのではないでしょうか？
（実際、主要キャストインタビューでも、女性陣は桑野さんのような人は全員「アリ」と答えていましたし・・）
先ほど挙げた姪のゆみちゃんの存在もそうですが、世の中が以前よりも「桑野化」していて、
そこに対する肯定的な描写が前作よりも増えたんじゃないかなという気が何となくします。
これは物語の根本において大きな動きをもたらすんじゃないでしょうか。
桑野さんが以前よりも人生経験を積んで少しばかりまともになり、
なおかつ人間性も以前よりは肯定されやすい社会になったことって、
ともすると、そういう人間をコメディタッチで表現するこの物語にとってマイナス要素になりうるんですよね。
実際、前作では基本的に、桑野さんは周りの人からすると曲者、だけどどこか気になる、という存在だったと思うのですが、
今作では今のところ、周りの人たちで桑野さんに本当に怒ったり呆れたりしてるのって、まどかさんと桜子ちゃんぐらいで、
あとの人からすると桑野さんって、基本的に「仕事はデキる」「根はいい人」みたいに、
肯定的に捉えられている面のほうが強いような。そんな印象を受けます。
まあ、このあと桑野さんがそれぞれに対してひどい失言をしたりして、印象を悪くさせて行く可能性はありますけどｗ
そんな中で、物語を今後どう面白くして行くのか、ってのは今回非常に気になるところですね。
3.5話まで見た今のところ、前作の面白さが全く衰えることなく、
変わらず僕の大好きな「結婚できない男」が展開されていて、とても楽しみに見れています。
主要な登場人物の紹介みたいなのが、ここまでで一通り済んだはずなので、ここからが本当の見所になるんじゃないでしょうか？

期待してるぞ〜〜〜〜〜