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牧内直哉≧仁楽斎の「フリートークは人生の切り売り」

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2010年12月03日
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カテゴリ:映画
『武士の家計簿』
(12/4~:TOHOシネマズファボーレ富山、TOHOシネマズ高岡)
公式サイト:http://www.bushikake.jp/index.php

代々加賀藩の御算用者(経理係)として仕えた猪山家の168年前の家計簿が見つかった。
日々の買い物、親戚づきあい、子供の養育費、冠婚葬祭費などが細かくつけられていた。
この家計簿を紐解いて脚本が書かれたのが本作品。

主人公猪山直之の父の代から、下級武士でありながら異例の出世を遂げた猪山家。
しかし、当時の武家の習慣により、逆に出費が増え家計を圧迫することに。
それを知った直之は「ある決断」をすることになる…。

この猪山直之というのが、「家業」のそろばんの腕を磨きに磨いた「そろばん馬鹿」で、
しかも、曲がったことが大嫌いな男であったことから、藩の不正まで暴いてしまう。
そんな男であるからして、家族には容赦があるはずもなく…。

でも、身の丈にあった生活をしていれば、実はそれが一番の幸せなんですよね。
僕はフリーになってから4回の確定申告で、所得税5%の年が2年あった財政状況ですが、
それでも、借金したり、ローンを組んで何かを買ったりするのが嫌いなので、
直之の考え方は何となく理解できます。

やっぱり、キリギリスになってしまってはおしまいです。
アリにはアリなりの幸せがあることを忘れてはいけない。

それを身近で理解してくれていたのが直之の妻でした。嬉しいですねぇ。
さて、猪山家の財政はどうなっていったのでしょうか?

この直之の生き方考え方が、息子の目から語られています。
息子はなかなか親のことが理解できないんですね。
何でうちはこんなにお金に厳しいんだろうか?
武士の家なのに、剣よりもそろばんが大事ってどういうことなんだろう?

でも、幕末は剣よりもそろばんが必要な時代だと考える人がいたことも確かです。
しかも、直之は剣はからっきしでしたが、心の芯の「強さ」がある人でした。
つまり、ここでも書きますが、ブレない人だったということです。

本当は今の日本の指導者にも必要なタイプなんでしょうが…。
実際に現れたら現れたで、なかなか理解されにくいタイプかもしれません。

直之を演じているのは堺雅人さん。微妙な強さと不器用さが絶妙です。
それを支える妻が仲間由紀恵さん、ご両親が中村雅俊さん、松坂慶子さん。
ふんわり幸せそうなキャスティングではありますよね。

上映時間129分はちょっと長いかなという気がしないでもないですが、
森田芳光監督が、苦しい家計ながらも楽しい一家をハートフルに作り上げています。





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最終更新日  2010年12月03日 18時46分10秒
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