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牧内直哉≧仁楽斎の「フリートークは人生の切り売り」

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2011年01月14日
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カテゴリ:映画
『僕と妻の1778の物語』
(1/15~:TOHOシネマズファボーレ富山、TOHOシネマズ高岡、シアター大都会)
公式サイト:http://www.bokutsuma.jp/index.html

SF作家の牧村朔太郎と銀行員の節子は仲むつまじい夫婦。
しかし、節子は大腸がんに侵され余命1年と診断された。
節子のために何が出来るのか?と考えた朔太郎は、
担当医師が「笑いは免疫力を高める」と話していたのを思い出し、
笑える短編小説を妻の為だけに毎日1編ずつ書いていこうと決意した…。

『狙われた学園』などの代表作がある作家の眉村卓さんと悦子夫人の実話をもとにした物語。
余命1年なら物語は365編で終わるはずですが、1778ということは…。
タイトルがそのまま結末を予感させます。

そこを観客もある程度は分かった上で観る訳ですが、
この作品の素晴らしいところは、これでもかのお涙頂戴物にはしていないところです。
もちろん、そういうのは観る人の自由なので、最初から号泣という人もいるかもしれません。
でも、全体的にはコミカルでファンタジーな演出で描かれています。

何編かの小説を劇中劇として描いているのですが、
笑える小説の下地はあくまでもSFで、夢いっぱいの世界が展開されています。

朔太郎が節子を愛していたのも確かですが、僕が強く感じたのは節子の愛の方でした。
竹内結子さん、『いま、会いにゆきます』の彼女を少し思い出しました。
こんな奥さんがいてくれたら良いなぁと、あの時も思ったはずでしたが…。

一方、朔太郎役の草なぎ剛さんも、彼の良い意味での演技の不器用さが、
いつまでも純真無垢な朔太郎の役にとても合っていたように思います。
高校時代から節子さん一筋なんですもんね。

お互いにこんなに愛し合っているのに、病魔が二人を切り裂いて…。
その意味ではとても切なくて悲しいのだけど、観ていて羨ましくなる夫婦愛。

編集者さんや口は悪いけど根は優しい友人で売れっ子作家の滝沢とその妻など、
周りの人たちの優しさにも恵まれていました。
出番は多くないのですが、滝沢の妻役の吉瀬美智子さんは、ここでも美しすぎる…。

他にも印象的なことが幾つかあって、1つは原稿用紙に書かれた万年筆の文字。
実は時代考証がはっきりとは分かりにくい映画なのですが、
滝沢は「この時代に手書きとは…」と言っていたので、そういうことなんでしょう。
でも、万年筆で書かれた文字には味わいがあって良いですね。

それと、終盤の短編小説には朔太郎の苦悩がにじみ出ているのですが、
それでも出来上がったものは小説になっているところが凄いと思いました。
僕が目指す「人生の切り売り」とは、こういうことなんですよ。





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最終更新日  2011年01月14日 19時20分58秒
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