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『荒野の用心棒』(伊/1965年)
(午前十時の映画祭 3/5~11:TOHOシネマズファボーレ富山) ニューメキシコの小さな町サン・ミゲルに、ジョーと名乗る男が現れた。 そこは無法者のロホ兄弟と保安官のバクスター家という二つの暴力集団が、 町の支配権を巡って対立している無法地帯だった。 ジョーはその類稀な早撃ちの腕前で自身を助っ人として売り込みつつ、 巧みに両陣営の抗争を煽っていく…。 黒沢明監督の『用心棒』のリメイクと言うよりは、 黒沢サイドに無許可で撮ったのだからパクリなんですけど、 解りやすく面白く緊張感を楽しめるマカロニウェスタンの名作です。 黒沢作品を基にした西部劇には『荒野の七人』もありますが、 あれはアメリカ映画で、『荒野の用心棒』はイタリア映画です。 ちなみに、『荒野の七人』は次週の「午前十時の映画祭」で上映されます。 ラストの対決シーンで、ラモン・ロホを始めとするロホの面々が現れるときに、 ウェスタンブーツのかかとから映しこむ映像が粋ですね。 そして、最後にジョーが一気に拳銃をぶっ放すまでの一瞬の静寂に興奮します。 ジョーがラモンたちに捕まったときによく生かしてもらえていたな…とは思います。 そこまであの女が大事なのか?そうですか、なら仕方がないな…。 ジョーだって、町の浄化をしようとしたのは、 口では金目当てみたいなことを言ってるけど、やっぱり彼女がいたからですよね。 男が行動するときの最大の要因は、いつも“女”だと相場が決まっております。 エンニオ・モリコーネの口笛の主題歌も心地良いですね。 実は試写の行き返り、ずっと車内で吹いてました。 夜の口笛は縁起が悪いそうですが…。 主演のクリント・イーストウッド、当時は30代ですな。 若いんだけど、顔にはシワも結構あって、でも、そこが何だか妙に格好良い。 只今、監督最新作『ヒア アフター』も公開中ですので、併せてどうぞ。 映画館のスクリーンで観る場合は字幕派の僕ですが、 本作に関しては山田康雄さんの吹替えでも観てみたかったなぁ。 本当に観られたら、オシッコちびりそうになるぐらいに興奮したかも…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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