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『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』
(3/16~:TOHOシネマズファボーレ富山、TOHOシネマズ高岡) 公式サイト:http://ironlady.gaga.ne.jp/ 現代のロンドン。 イギリス初の女性首相だったマーガレット・サッチャーは86歳となっていた。 認知症の症状が見られるようになり、亡くなったはずの夫が幻覚として現れる。 そして、マーガレットは子供時代、議員時代、首相時代など、過去の自分を振り返る・・・。 《感想》 先日、アカデミー賞で主演女優賞のオスカーを受賞したメリル・ストリープの 「また彼女か~!・・・って言われても気にしないわ」と言ったコメントは面白かったですね。 僕は彼女の演技を観るたびに、なんか鼻につく上手さを感じていて、 「はいはい、お上手なのは分かりましたよ!」って思ってましたから、 正直言って、あのコメントには「やられた~!」ってなりました。恐れ入りました。 そんなメリル・ストリープが演じるサッチャーは、まさにサッチャーそのまんま。 この作品はアカデミー賞ではメイキャップ賞も受賞していますが、 そういった見た目以上にサッチャーを感じるのは、彼女の演技力のなせる業でしょうか。 といっても、僕はニュースでのサッチャー元首相のイメージしかないのですが・・・汗。 本作は政治家としてのサッチャー元首相の半生よりも、 現在のサッチャーを基にした「女としての人生」に主軸を置いている感があり、 「鉄の女」と呼ばれながらも今となっては・・・みたいな描き方をされています。 原題の「ジ・アイアン・レディー」に、邦題では「涙」まで付いていて、 首相を辞めるまで強くは生きてきたけれど、今やっと女の弱さを見せるようになり・・・。 ということなのか何なのか、僕にはよく分からなかったりするのですが・・・。 製作者サイドには「単なる政治映画や政治家の伝記ものにしたくない」 という思いがあったようですが、僕はそっちの面をもう少し観たかったです。 政治家を志した動機や、議員時代の出来事、保守党党首への道のり、 首相時代の経済政策やフォークランド紛争での決断の裏側とか、 そういうものを知りたかったのです。本作は晩年のシーンの割合が多すぎます。 にしても、フォークランド紛争・・・。 戦争そのものを肯定するつもりは毛頭ありませんし、 フォークランド諸島の領有権は本来どちらにあるべきなのかも難しいところですが、 領土に固執するサッチャーの姿勢だけは、今の日本の政治家にも見習って欲しいものです。 僕は「正義」は自己都合による概念であるとして、 これを日常の考え方の基本に置くことを肯定していないことは何度も申し上げてきましたが、 こと、北方領土、竹島、尖閣諸島などの「領土問題」においては、 日本政府は自国の正義において、毅然とした態度で決断・行動することが肝要と考えます。 もちろん、戦争ではなく(出来ないし・・・)、外交によって解決することが望ましいのですが、 この件に関して、相手の立場を考えた調整的な解決をする必要はないと考える次第です。 ま、今の日本政府に「毅然とした態度」は望めないような気もしますが・・・。 あれ?なんだか、映画の感想から離れた文章になっちゃったかな・・・汗。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年03月22日 04時29分19秒
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