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牧内直哉≧仁楽斎の「フリートークは人生の切り売り」

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2013年05月02日
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カテゴリ:映画
『リンカーン』
(4/19~:TOHOシネマズファボーレ富山、TOHOシネマズ高岡、シアター大都会)
公式サイト:http://www.foxmovies.jp/lincoln-movie/

1865年年1月、エイブラハム・リンカーンが大統領に再選されて2カ月が経っていた。
国を二分した南北戦争は4年目に入り、大勢は大統領が率いる北軍に傾いていたが、
リンカーンにはすぐさま戦争を終結させるつもりはなかった。
南部で根強い「奴隷制度」を終わらせるため、たとえ多くの死者が出ても、
合衆国憲法修正第十三条を下院議会で批准する前に戦争を止めるわけにいかなかった。

************************************************************************

「奴隷制度」を廃止する合衆国憲法修正第十三条を下院で批准させるためには、
日本国憲法と同じで、議会の3分の2以上の賛成票が必要だったのですが、
リンカーンの共和党議員は過半数はいたものの、3分の2には20議席足りませんでした。

ということで、民主党議員に多数派工作が行われていきます。
民主党の中にも「奴隷制度」に疑問を持っている議員はいましたが、
党議拘束的なものもあり、簡単に修正第十三条に賛成することもできず・・・。

一方、大統領の右腕であるはずの国務長官は、
北軍の勝利で戦争が終わるのなら奴隷制度はそのままで・・・なんて言ってました。
また、共和党の急進派議員は、リンカーンのやり方は手ぬるいと評しています。
彼らは奴隷制の廃止だけでなく、一気の人種差別撤廃を考えていました。

平等と公平は似て異なります。
平等にも「法の下の平等」や「何もかも平等」など、いろいろな平等があります。
最近は「不平等な平等」というのもあるなぁ・・・なんて感じています。
具体的に上手く言えないのですが、この映画を観ていて改めて思いました。

にしても、アメリカは戦争など「相手を殺す」ことで物事を解決したがりますね。
個人の問題でも国家の問題でも同じ。結局、リンカーンも暗殺されたし・・・。
北軍の勝利を決定付ける大砲撃も、今とやってることが変わらないような気がします。

「奴隷制度」は普通に考えれば間違っているに決まってますが、
南部の人たちは「奴隷制度は神が与えた自然の摂理だ」と詭弁を展開します。
真意は測りかねまずが、本気でそう考えている人もいたはずです。

北軍だって戦争に勝ったからって全てが正義じゃないですよ。
それは南北戦争に限らず、他の戦争でも同じです。

物語はリンカーンの2期目から始まっています。
正直、彼の政治思想のルーツみたいなものは、これだけでは僕には分かりにくいです。
そして、リンカーンは、南北戦争はアメリカ合衆国に何をもたらしたのかも・・・。
アメリカ人には常識なのかもしれませんが、僕には常識なのかどうかも分かりません。
とにかく、彼は「奴隷制度」を終わらせ、人種差別撤廃の第一歩にしようとしていました。

妻とのこと、息子とのこと、家族の問題での苦悩も描かれていますが、
こと「奴隷制度」廃止に向けては、リンカーンは一直線でした。
そういう意味では、多数派工作の対象となる民主党議員や工作員(?)、
急進派議員の葛藤の方が、心理描写としては面白いと思いました。

ジャンゴ』との合わせ技は、あんまり考えなくても良かったです。
そもそも、面白さの種類が違う映画でした。
それよりも、『風と共に去りぬ』を観なおしてみようかな・・・と。







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最終更新日  2013年05月02日 19時56分44秒
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