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牧内直哉≧仁楽斎の「フリートークは人生の切り売り」

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2013年05月02日
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カテゴリ:映画
『藁の楯』
(4/26~:TOHOシネマズファボーレ富山、TOHOシネマズ高岡)
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/waranotate/index.html

財界を牛耳る大物・蜷川の7歳になる少女が惨殺される事件が起き、
同じ少女殺人事件で懲役8年の刑期を終えたばかりの清丸が指名手配される中、
「清丸を殺せば10億円の謝礼を支払う」という新聞広告を蜷川が出した。
身の危険を感じた清丸は福岡県警に自ら出頭、清丸の命が狙われるという状況下、
警視庁警備部のSP銘苅(めかり)と白岩は凶悪犯を東京まで移送することになる。

***********************************************************************

その間にも、清丸の命は狙われ続けます。
普通の人から、ヤクザから、看護師から・・・。誰もが怪しい。
護送の任務を与えられたSPである白岩や他の警察官もひょっとして・・・。

清丸は本当に人間のクズ以下のクズです。クズ中のクズ。
こんな表現良くないかもしれませんが、作品を観れば分かります。
でも、10億円もらえるからって、対象が人間のクズだからって、
それを殺していいのか・・・という道徳心はありますよね。

一方、SPや護送に当たる警察官にとっては、
こんな人間のクズを命がけで守る必要があるのだろうか・・・という、
職務に対する使命感を問われる葛藤があります。
実際、清丸を守るために、死ななくてもいい人が死んでるわけで・・・。

そういうテーマを軸に、物語はスリリングに展開していきます。
それはおかしいぞ、無理があるぞ、え?これは?、そもそも・・・と、
ツッコミどころも結構ありますが、その辺はあまり気にしても仕方がないです。
僕は途中で諦めました。三池崇史監督作品だし・・・ってわけでもないですが(笑)。

人間の良心とか正義感とかって何なんだろうと思います。
クズでも殺すとなると・・・ね。10億円で簡単に悪魔になれますかね。
こんなクズ、殺してこそ正義って考えもアリといえばアリなのかもしれないし・・・。
でも、そこに10億円が絡んでくると、結局は金なのか・・・とも思えるし。

最近は日本人の民度の劣化も感じる(自戒の思いも含めて)ことが多いし、
そういう意味では、タイムリーな設定なのかもしれません。
また、人が人を裁くことの難しさも改めて感じたりしました。

ただ、これは映画の中では強く語られていないのですが、
実はこの事件の本当の問題点は8年前にあったような気がします。
8年前の事件の時点で、清丸は死刑が相当だったのではないでしょうか。

でも、こういう事件でも、清丸には弁護士がついていたんですよね。
弁護士さん、銘苅と同じような葛藤はあったんじゃないかな・・・。





ところで・・・。
本当は今夜は『藁の楯』ではなく・・・、




HK 変態仮面』が観たかったのですが、なんと!上映30分前に完売してまして・・・。
1週間限定で1日1回、しかも、客席の少ない10番スクリーンでの上映とは、
劇場サイドの見通しが甘かったのか、それとも承知の上だったのか・・・。
僕の見通しも甘かったです。ちゃんと調べて、前の日に買っておけば良かった・・・。

『HK 変態仮面』はTOHOシネマズファボーレ富山では明日(5/3)までの上映です。
明日は行けないんだよなぁ・・・と凹みかけていたのですが、
どうやら、5月中旬からシアター大都会で上映があるようです。良かった。





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最終更新日  2013年05月03日 02時04分45秒
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