それはサービス過剰ですって
先週末は受験の付き添いと合否確認という具合でふた手に別れて神奈川県を右往左往しておりました。さらにちびすけの版画の作品が市の学校総合文化祭の『図画工作・美術・書道作品展』に学校代表作品として選ばれ、関内の教育文化センターに展示されるというのでせっかくだから試験後観に行こうということになり、んでは現地集合という事で と受験組(ちびすけと夫)と合否確認組(ワタクシ)はそれぞれ別に昼食を摂ることになりました。土曜日だから少しは空いているかしらん?と思ったら大間違いでした、関内『利久庵』。午後一時過ぎくらいに行ったのですがぎっしりですよ~、「こちらでお待ちを願います。」とお店中央の待ち席に即座に案内されました。まあ暖かい店内に入れただけでもありがたい、ゆっくり待ちましょう。読んでいた本が佳境に入ってどっぷり読書にひたっていたら、「お待たせしました、お一人でお待ちのお嬢様!」と叫ぶ年嵩の男の店員さん。ふーん、若い女の子が土曜の昼間っからひとりで蕎麦屋とは粋なのか可哀相なのか…と黙々とページを繰っているとさらに「お嬢様!お一人のお嬢様!」何とワタクシを見つめながらおっしゃるじゃあありませんか。これはかなりトホホですよ。どう見たってもっそりした、おまけにコドモの受験でやつれ切った(さらに不合格の結果を確認した帰り道だよ全くもう)中年のヲバチャンに「お嬢様」は明らかにサービス過剰だ。一歩間違えればセクハラだ…と思いながらすごすごと相席用テーブルへ。かなり冷える日だったので、あたたかい利久蕎麦をお願いしました。 かまぼこ二種、半割りのゆで卵に出汁巻き卵、季節のお野菜などたっぷり入ってあたたかくて。具の種類は少し変わったりするようで、以前食べた時には鶏の丸が入っていましたが今回は鶏もも肉のぶつ切りでした。 お野菜は菜の花。他に蕗、椎茸の含め煮、お麩、海老天。店員さんは全体的に年嵩の方が多いのですが皆さん本当に丁寧で気持ちの良い客あしらいで、とても好きなお店です。もちろんお蕎麦だって美味しいし。この日もお盆やお茶を持ってきてくれる時の丁寧な声かけがとてもうれしく感じられ、お蕎麦が来るまでの間に とさっと雑誌を持ってきてくれたりして(雑誌はどんぴしゃりな雰囲気で『週刊文春』)やはりここでお昼をいただいて正解! と思いました。ただ、ちょっと確認したい事もあってこちらを訪れたのですがお店がひきもきらず混んでいて何となく気後れして肝心な事は聞き出せませんでした。また近々足を運ぼうかと思います。