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2005.09.09
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8月の終わりから9月の頭にかけてこの3冊を読了した。








一気にと言うか、ブログ~日記形式なので診療合間やプライベートな時間に少しずつコツコツと読んだ。

フリーライターである作者は風邪をこじらせたと思って訪れた病院で、手術不能の進行肺ガンで余命2年前後と診断される。
まだ31歳の若さである。編集者からライターとして独立した直後であった。

その時から彼が亡くなる前日まで、彼のブログサイトでリアルタイムで更新されていたブログと、彼自身のサイトで少し遅れて数日分まとめた物を収録したものである。

闘病記自体は多く目にするし、一般の人が日記サイトでそれを書いているのも目にするが、リアルタイムのブログであった点、作者が若い人であった点が他の癌の闘病記と異なるところだと思う。

多くの癌の闘病記は、患者の年齢とも関係するところが大きいと思うが、癌と向き合い死を見つめて次第に死を受容していくことが多い。しかし70歳近くに癌を宣告された人と、30になったばかりで宣告された人とでは受け取り方が違うのは当然であろう。

彼は最後まで死を受容しなかった。
いや、自分自身が死に往くであろう事は冷静に理解していたけど、それでも自分は死なない、どんな事をしても生きるのだと思っていた。だから最後の最後まで入院も拒否し、ホスピスを勧める親の言葉にもそっぽを向いた。

最後の記述は死の前日で「死にたくないな」と言う言葉で終わる。

彼自身は闘病記としてこの日記やブログを書いているのではない(と、彼自身が言っている)。自分の生きている記録であり、たまたま状況として癌と言う病気になったのでその記述が多くなっているだけだ。
彼は僕より11歳、約一回り年下である。一回り違うと完全に世代が違う。
バイクに乗り、テクノミュージックを聴き、モバイルツールをフルに駆使してネットの世界を駆けめぐりながら仕事をする彼の書く文章に登場する固有名詞は僕の知らない物が多かった(1巻目の注釈は役に立った)。だからこれは彼の世代の同時代史としても読める。

この本にずっと流れているのは、ロックミュージックの世代の持つスピード感、疾走感だ。本人の意図した物かどうかは別としてバイクに乗って風の中を駆け抜けていく疾走感が作者の30数年の人生に凝縮されている。

彼は自分が生きた証として、この3冊を世の中に残した。
いや、もう1冊、彼の死の2日前に出来上がった小説がこれだ。



題名から想像されるように、これは最後のその瞬間を見据えながらそのラストポイントに向かって疾走していく物語である。(実はまだ未読。44の章が一つずつカウントダウンされていくらしい。)

画像に映ってないけど、帯には彼の遺影になった写真が掲載されている。
「俺を忘れないでくれ」と言う言葉と一緒に。
彼はこの小説を書き上げて消滅してしまったけれど、この本によって彼は読んだ人の心の中に残っていくことだろう。


もう一つ。これも未読なのに紹介するのもどうかと迷ったが。




これは楽天から生まれた本である。
スピッツのチャーさんのお友達、ケン・ザ・エアさんが生きた証だ。
若い(奥山さんよりさらに・・まだ20代)ライター希望だったケンさんは、悪性リンパ腫の治療の為の骨髄移植の途中に感染症で帰らぬ人になった。彼自身にまだ死のイメージは直ぐそこまで来ていなかったに違いない。
だから帯に記された彼の最後の言葉は「ちょっと行ってきます」だ。

これは彼のサイトに残された文章をまとめた本だ。
これも是非読んでみたいと思う。


しかし、死ぬ前に自分が生きた証をこうして残せる事って、何と素晴らしい、うらやましい事だろう。これほどの墓標があるだろうか。
自分は死んでいく時に、思い出以外に何を残せるのだろうな。












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Last updated  2005.09.10 01:51:33
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