クララ・シューマン
前から気になっていた「クララ・シューマン 愛の協奏曲」を、今日やっと見に行くことができた。上映中、まったく飽きさせない期待通りの作品で、二重丸何と言っても、クララ・シューマンを演じたマルティナ・ゲデックがすばらしかった。ほぼ同世代の彼女の、成熟した大人の美しさ・可憐さがあふれるスクリーンに、まさに釘付け状態。劇中、ふんだんに流れるシューマンやブラームスの楽曲の演奏風景と相まって、恍惚の2時間だっと言っても過言ではない。言うまでもなく、クララ・シューマンは、「トロイメライ」のシューマンの妻だ。ブラームスとの三角関係が有名であるが、この映画は、そんな下世話なタッチは微塵もなく、オトナが納得できるプラトニックで美しい純愛テイストで仕上げられているドラマチックなクララ・シューマンの生涯は、映画や演劇など、色々な形で表現されている。映画では、キャサリン・ヘプバーンの「愛の調べ」(1949)、ナスターシャ・キンスキーの「哀愁のトロイメライ」(1985)が有名だが、まだ見ていない。これを機会に、DVDを借りて見比べてみることにしよう。ストーリーは、ネタばれになるので書かないが、音楽好きでロマンチックな人なら、満足できるのではないかと思う。*****************************「クララ・シューマン 愛の協奏曲」(2008年、独・仏・ハンガリー)監督:ヘルマ・サンダース=ブラームス出演:マルティナ・ゲデック、パスカル・グレゴリー、マリック・ジディ