ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路
NANNERL, LA SOEUR DE MOZART 邦題「ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路」 前から気になっていたフランス映画を見てきた。 かの有名なアマデウス・モーツァルト姉・ナンネルの音楽への情熱を描いた作品である。 この映画に触れるまで、寡聞にして姉の存在を知らなかった。 ナンネルとは愛称で、実名はマリア・アンナ・モーツァルト(Maria Anna Walburga Ignatia Mozart, 1751.7.30 - 1829.10.29)である。 時代はまだ女性に開かれておらず、音楽の才能を発揮できなかった彼女。 この映画で描かれているのは、モーツァルトの父が才能ある息子(11才の頃)を売り込むために、ヨーロッパを家族4人で3年間行脚した頃の、ナンネルの心の成長記録が中心。 登場人物は多くなく、少女の葛藤や家族愛、時代背景が丁寧に描かれている。 重厚なヴェルサイユ宮殿の映像美やバロック音楽などを堪能することができた。 また、何より知っているフランス語のフレーズがかなり聞き取れることもうれしかった。 アメリカ映画の中で、くずした英語の会話を聞き取るよりは、フランス語会話の方がわかりやすいように思う。 もっとも知らない単語や言い回しは、まったく聞き取れないの。 色々な表現をたくさん自分の引き出しの中に入れていくことが、ヒアリングには必要なのだろう。