炎の独りゴマ

格闘ゲームは、待ちが強いゲームが、結果的に流行る。

これは、間違いないほど過去の歴史が示している。

今、ここでは事実を並べようとしているだけで、

待ちが強いゲームが良いゲームだという極論を言いたいわけではない。

カプコンのｖｓシリーズや、ＫＯＦ９６以降のように攻めが強くて

流行ったゲームがあるのはわかる。

しかし、スト２、バーチャ２、鉄拳５のようにゲーセンを席巻し、

お子様からお年寄りまで、ビギナーまで引きこんだ格闘ゲームは、

得てして待ち＝守りが強い。

しゃがみガード安定のスト２

立ちガード安定のバーチャ２（バクステも強い）

オート＋立ちガード安定の鉄拳５（バクステも強い）

立ちガード安定が主流になり、アクティブなゲームが増えたが、

待ちが強い＝守りが強い要素は大事で、初心者にも

安心して遊べる感覚が芽生え、入りやすい。

そういう、『　待ち　』強いゲームは、得てして、

メンタルスポーツの側面を持つ。

近年、プロゲーマーが認定され、eスポーツなんてことを

やっているが、メンタルスポーツという意味では、

テクよりも、彼らは心が強いと言える。

前項で、僕は究極のテクを公開した。

それは、初級～中級にしか通用しないが、『　何もしない　』という選択肢である。

それは、待ちに入っているということなのだが、

何もしていないのだから、待っているわけでもないなんて、

古き思考である【待ち否定】すら否定している。

結局、待ちなんだが、例をもって説明すると、

その効果がわかりやすい。

スト２、スト４でサガットを選択する。

サガットは、砲台となって飛び道具を撃ち、アパカで撃ち落としてくる、

動く要塞みたいなキャラである。

初歩的なキャラ対策でいうと、飛び道具先読みで、飛び込みを成功させるしかない。

【先読み】　で　【飛び込みを成功させるしかない】

先読みしかないんだから、何もしなくても飛んでくるってことなのである。

サガットは、ばれるまで

立ったりしゃがんだりしながら、

立ち大Ｐとか立ち大Ｋとかで、対空し続けるだけで勝てる。

ばれるまでは。

これが何もしないという究極技の正体である。

鉄拳なんかでも、応用が効く。

特に体力リードしている場合、『何もしない』という究極神拳を

使っている人は多い。

とにかくガードに徹して、確定反撃だけを入れる戦法である。

相手に体力リードされ、ガードに徹されていることに気づいた場合、

なんとかガードの隙をついて、攻撃を入れるしかない。

本当は、【行動を誘う】のが正解なのだが、

初心者には、それが分からない。

隙ありありな技を振らされ、ガードされ、

確定反撃の雨あられを喰らいまくるのである。

気づかなければ、死んでも勝てない。

まぁ、何度も言うように、要は、『　待っている　』だけなんですが。

この待っているのに、『　何もしない　』のだから待っているわけではない、

という矛盾を推せる心。

対戦を作業化してしまうという、徹して敢行する心。

何もしないということで、待ちが成立しているんだという理論を押し切る心。

待ちの強い格闘ゲームに限った話かもしれないが、

格ゲーとは待つこととみつけたり

しかし、それは強いメンタルの上に成り立つ技術であることを

忘れてはならない。　南無ー！！