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カテゴリ:思い出を小説に
<きくさん許される>
そして、ついにあの夜、作治さんときくさんは 「駆け落ちでもされたのでは堪ったものではない・・・」 という、地主であるきくさんの父親の苦渋の決断によって結婚を許された。 ただし、それには3つの条件つきだった。 その1、「娘のために部屋を三つ増築すること」 きくさんの嫁入り道具である箪笥などを置く部屋、新婚夫婦の寝間、そして女中頭、まつさんのための小部屋。(増築に掛かる費用はすべて地主さんの負担) その2、女中頭のまつさんを、きくさんが畑仕事などに慣れるまでサポート役として毎日出向かせること。 その3、きくさんは、週に一度は屋敷に来て、顔を見せること。 いくら、条件付とはいえ、きくさんは躍り上がって喜び、涙ながらに父親に対して何度も感謝し、作治さん共々(作治さんのお父さんも含めて)、頭を下げたということでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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物わかりがいい地主さんだこと。
これからまたいろんな苦難が待ち構えていると思っていたのに、 なんだか拍子抜け。 条件もたいしたことじゃないですね。 (2009.03.17 13:18:31)
アメストリスさん
>物わかりがいい地主さんだこと。 >これからまたいろんな苦難が待ち構えていると思っていたのに、 >なんだか拍子抜け。 >条件もたいしたことじゃないですね。 ----- そうですね・・・封建的な時代にも頭の柔らかい人はいましたから・・・例えば 坂本竜馬ですね。 あと、今回の場合は「事実は小説より楽だった」といったところでしょうか。 (2009.03.22 19:05:00) |