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カテゴリ:SF小説
ある夏の日に ベーゴマ彗星 鉄道のレールの上を行くように、ベーゴマ彗星(後に命名された)は、誰かの意思が働いたのか、おおよそ地球の方向を目指すと思われる軌道を、矢のように走る! NASAの協力を得て、ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた画像を東京の対策本部でも同時に観れるようになっている。勇一もマギーの計らいで同席する事を許されていた。 ベーゴマ彗星が太陽光を浴び、尾を引き始めたことによって、大型のスクリーンに姿を現した直後、マギーと勇一の目が合った! 「もしかして・・・!」 「なに!?、言ってみて勇一!」 「多摩川に衝突することになってるあの彗星と、今現れた彗星の軌道が・・・ひょっとして交わるような可能性は?」 マギーの目が大きく見開かれた! 「Oh,my!...」そして立ち上がりながら、 「スーパーコンピューターとリンク出来ない?」 傍にいたアンドリューが、すぐに立ち上がり辺りを見回す。 マギーが前方のデスクを指差した。 「彼が日本の国立天文台のスタッフよ、多分」 アンドリューは、マギーに頷くと急ぎ足でデスクへ歩み寄る。幸いにマギーの感?記憶?どちらにしても当たりだった。 「このパソコンは、国立天文台とリンクしている。スパコンも国家危機管理情報部と共用で、今日から1週間、優先的に使える」 スタッフの名前は松岡という。胸に下げたIDカードに記載されていた。 松岡はパソコンに向き直り、キーボードに10桁ほどの英数字を打ち込んだ。パスワードのようだ。すぐに画面が変わった。松岡がマギーを振り返る。 「大丈夫、今は我々の優先順位が1となっている」 「お願い、すぐにあの彗星の軌道を計算して!」 松岡は大きく頷くと、国立天文台のスタッフに、大至急ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた、新しい彗星のデータを送ってくれるように指示した。届いたデータを直ちにスパコン側のスタッフに送る。 松岡は、パソコンのマイクに声を送る。 「これから彗星のデータを送ります。軌道の解析をお願いします」 了解した、との返事があった。結果はスクリーンの画像に軌道として描かれる。全員の目が中央のスクリーンに釘付けとなった。 ― 彗星衝突まで、あと4日 ―― 今日の好きな曲は、Billy Joelで When You Wish Upon a Star です。 バックの映像は、映画「Field of Dreams」。星の話ではありませんが、とても夢のある映画で、何度観ても新鮮で、大好きな映画です。 MrMoonligttさん、Upして頂いて、本当にありがとうございました。 いつも応援ポチをありがとうございます。 今日もよろしくお願いします。♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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