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テーマ:洋楽(3287)
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帰途に着く。
もうすでに日が落ち、外は暗い。そして今日は北風が頬に痛い。 電車の窓から見る風景というのは、何か特別な感慨がある。 家々に光が灯り、それがときにはパチンコ店のネオンであったり、列を成す車のライトであったり。 なんということはない風景なのだが、一瞬でそれを通り過ぎていく瞬間瞬間が、不意に新鮮に感じることがあるのだ。なぜだろう。いつも考えるのだが、答えが出る前に駅に着いてしまう。だから、答えを出したことはない。 背中と肩に、一日の疲れをどっぷりと背負い込み、窓の外を見やると、自分の顔が疲れ切った三十路女になっていることに驚き、諦めにも似た落胆を覚える。ひどい顔をしている。なんてこった、今日はマスカラさえも塗っちゃいない。 そんな女の耳に、いまだにJEWが響くのだ。 忘れられない、「just be yourself」というフレーズに目頭を熱くしながら。 眠らなくては。 明日もまた早い。せめて、眉がいびつにならない程度に化粧をしよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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