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THMISmamaの~お洒落の小部屋~

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2023.07.17
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カテゴリ:カテゴリ未分類
手書きハート 「萌衣と信号待ちで話をしていた時、ふとルームミラーを見たら、陽織のチャイルドシートのベルトが…。ヤバイ。と、思って後ろを…。その時。」
裕司。

萌衣も、
「私も、裕司さんのその声で後ろを…。柚香はその時、眠ってたの。その時。後ろからいきなり。」

幸乃、その話を聞きながら、
「そうだったのかぃ~~。それで…、後ろから大型の…。」

裕司と萌衣は、そんな幸乃に頭をコクリと…。

裕司、
「陽織は、生まれた頃から、双子の割に姉の柚香とは違い、とにかくやんちゃ。なんでも触れば、そして、騒ぎまわる。柚香はそれとは反対に、大人しいし、結構我慢強い。」

萌衣、
「だからお願い、おかあさん。陽織をもう少し、お願い。この世界で…。あと…、2週間で、その半年になる。そうなれば…。」

幸乃、萌衣に、
「そうなれば…???」

そこで裕司と萌衣は、幸乃に笑みを…、そしてゆっくりとお辞儀をするように…。
また体が薄っすらと…。



そして…、幸乃…。目が覚める。時計の針は午前5時半過ぎ。
部屋の中には誰もいない。

「たった…、今まで…。裕司と…、萌衣さん…。ここに…。」
そしてポツリと…、
「夢…、だったのかね~~。…それにしても…、余りにも…。手を差し伸べれば、握られる…。そんな…。」
布団の中で体を起こして…。
「陽織を…、半年。…そして…。その半年に、あと…2週間。」
部屋の中を見渡しながら…。カレンダーを見て…。そして…、
「そう…言えば…。…柚香、あの子が…、事故で病院に…。…そして…、入院。…あの時から…、陽織。…そして…。もうすぐ…。2週間で…。半年…。」
けれども幸乃、僅かに頭を傾げて…、
「まさか…。」


確かに、現実的に、信じられる話ではなかった。
とにかく、さっきまで話していたふたりは、現実的には存在しない人間。
そのふたりの姿を露わに見え、そして声もしっかりと聞いて…、は、いるのだが…。
現実的に…。それに…、多分、2週間後は柚香、フランス。


幸乃、未だに布団の中で、
「柚香~~~。」





そんな柚香、フランス行きを決めた後、様々と手続きやらで動いていた。
大学には1か月の休学を…。そして、様々な書類の手続き。
それを持ってのパスポート申請。凡そ、1週間程度、掛かると言う。


幸乃、亡くなったふたりの夢か幻か、心霊現象なのか…。
その事は柚香には話さずに…。ただ、世田谷観音の熊沢には電話で…。
そして、柚香のフランス行きの事も…。


熊沢、
「そうですか~~。藪岡先生が~~。…フランスの精神医学の権威。…で、1か月を想定して…。」

幸乃、
「えぇ。」

「何とか…、無事に症状、改善されれば…。」
「そぅ思いまして~~。」

熊沢、ニッコリと、
「わざわざ、ご連絡、ありがとうございます。」

「あ、それと先生。」
「あっ、はい。」

「2日前の事なんですけど…。」
「はい。」

「私…。また…、夜中に…、例の…。」

熊沢、その話に、
「例の…、と、申しますと…、夜中の…、幸乃さんが仰っていた…、あの…、心霊…。」

幸乃、頭をコクリと。
「えぇ…。」

「あ、はい。」
「それが…、今回は今までとは…。」

「今までとは…、と、申しますと…。」
「えぇ~~。今回は、姿が…、消える事もなく…。」

「おや…。」
「しかも…、話しもしっかりと…。」

「う~~ん。」
「陽織を…、半年だけ…、今の…現実の世界で…。」

熊沢、
「陽織ちゃんを…、半年だけ…。今の…現実の世界で…。」
口に出した途端に体を丸めるように、熊沢。そして、
「そういう事を…、言ったんですか…。その…、何とも…。霊が…。」

幸乃、今度は座ったまま、遠くを見るように…。
「えぇ…。」
そして、
「別に…。…恐い。…と、言う訳ではないんです。…ただ…。」

熊沢、
「ただ…。」

「余りにも、突拍子もない…。…しかも…、既に死んで、亡くなっている…。そんなふたりから…。しかも…、姿形も…。それに、声までもがしっかりと…。」

そこまで聞いての熊沢、
「ん~~~。…凡そ…、信じられる域を…。超えている…、訳ではあるんですが…。…仮に、これを…、心霊学者であるならば…。たちまち、調べてみたい。そういう話になるであろうと…。…けれども…。…如何せん。既にこの世には存在しない人間。」
そこまで言って熊沢。思わず…。頭の中での、一種の…、何とも言えない安堵感。
「但し。」

幸乃、その声に、
「あ、はい。」

「但し、ですよ。おばあさん。幸乃さん。」
「あ、はい。」

「今、私の言った。…既にこの世には存在しない人間たち。…けれど…。その…存在しない人間が、今や…、柚香さんの体で…。」

その瞬間、幸乃の体が…。…思わず…、震えた。

そして…。その事を口に出して言った本人の、熊沢が…。微笑む。
「もしかしたら…。」








LIBRA~リブラ~   vol,198.   「あと…、2週間で、その半年になる。そうなれば…。」

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最終更新日  2023.07.17 05:57:29
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