「気づけばスゴい!大ヒット商品の熱中改良スペシャル」
結構知らない間に改良をしていて、気づけば売り上げをアップさせている。
そんな商品を取り上げたのは「所JAPAN」だった。
アイデアで商品価値が上がり、売り上げも上がる。
何処を改良するかに気づくことが大事なんだけど、
柔軟な発想が無ければ、中々そこに気付かない。
番組では、一つの商品に絞って話しを膨らませていったのではなく、
幾つかの改良商品を扱っていた。
例えば‥「パック寿司」食べやすくおいしくなった改良点とは!?
いやぁ~こんなパック寿司が有ったら便利だなぁ~と、番組を見て思った。
パックの寿司を買ってきて、弟なら改良前と後では便利さを感じないが、
私は「おっ、食べる人間のことを考えているパックじゃん♪」と、
嬉しくなる改良点だと思った。
改良されたのは、容器のパックのフタの部分で、
フタの内側にしょうゆを入れるスペースを作ったのだった。
弟は全部の寿司にそのまましょうゆをつけてしまうから、
しょうゆを付ける器が必要ない。
でも私は、しょうゆとわさびを一貫ずつ付けて食べるので、
そんなパックの蓋があれば、いちいちしょうゆ入れを出さなくてすむ。
買ってきたパック寿司だけで、用が足りてしまうわけだ。
この開発は9年前にやっていたんだって!
でも、所さんやゲストの皆さんは、
パック寿司の器が改良されていたことを、誰も知らなかった。
そしてこの改良のお蔭で、売り上げは120%にアップしたようだ。
他にはピップ株式会社‥ピップエレキバンでお馴染みの会社なのだが、
驚いたことにこの会社の初の大ヒット商品は、
1969年に発売した「シャンプーパット」だったのである。
ところがヒットし続けることにはならなくて、
改良以前では全盛期の約100分の1まで、売り上げは落ちていた。
何故ヒットし続けなかったのか?
それは50年前とはお風呂の環境も違うし(シャワーが出来た)、
シャンプーも質が良くなって、目に沁みなくなってきていたからだ。
環境とか商品の質が変わってきているのに、何の改良も加えなかったので、
売り上げが減少していっても、仕方がないというわけだ。
そんなシャンプーハットを2019年に改良。
改良したことで売り上げが160%アップになったという。(@_@。
どう改良したかというと、シャンプーハットの3点に穴を開けたのである。
穴を開けた?
穴を開けたら水が入ってくるので、シャンプーハットを被る意味ないじゃん。
どういうこと??
シャンプーハットが50周年を迎えることで、
改良することを上司から任された担当者は、頑張ります!と言って、
引き受けたが、改良するのは単純な形のシャンプーハットである。
最初、なんのアイデアも閃かなかった。
そこでインターネットで、どうして使わないかアンケートで聞いた。
その回答が、子供に1回シャンプーハットを被せたら、
大きくなったのでもう必要無いと思い外そうとすると、水を怖がって、
中々シャンプーハットを外せなかったというのである。
子供は水嫌いのまま、大きくなってしまった。
世のお母さんたちは、シャンプーハットを外すのが大変だったという経験談。
それがお母さんたちが使わない理由だと理解したのだった。
担当者はその話しを踏まえて、子供目線でカメラを使って色々実験をした。
穴の位置や大きさや穴の数を、試行錯誤して見つけていったのだった。
出来上がった穴あきシャンプーハットを見て、上司はもうびっくり!
でもこの穴が子供を成長させると聞いて納得したのだった。
勿論シャンプーハットなので、穴が開いていない部分も必要である。
他に小さな穴の箇所、大きな穴の箇所と、1枚を三種類に分けて、
被る向きで水の量を調整できるようにしたのである。
結果、シャンプーから目を守りながら、水嫌いも克服できる商品に改良。
子供は水が落ちるのも面白いと、水に慣れていく。
水から守るために生まれたシャンプーハット。
でも、守りつつも水に慣れさせるという発想で改良し、
大ヒット商品になっていった。
他にもハッピーターンの改良や、キティちゃんの話しもしていたが、
どの話しを聞いても、やっぱり進化し続けることが、
商品として生き残っていく道だと思った。