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カテゴリ:碁
今後につながる一局 白52が狙いの一手。白56と切って大利。白が四隅を取り、一気に差がつまった。 上辺黒61では64に切った方が大きいのではないだろうか。65で手を抜いて他にまわるのなら、この打ち方もありうるが、結局65にツグのならば地の得をはかるべきだ。白66、68の先手を決め、続いて右辺70に手をまわしたが、これは小さかった。 〈参考図〉 〈参考図〉の1か左辺Aの方が、同じ逆ヨセでも大きいだろう。なお、白Bがキクかどうかは微妙。なんとなく天頂なら受けそうな気もするが…。 しかし、いずれにせよ形勢は動かない。 黒71、73の先手ハネツギから75のコスミにまわり、黒は着実な足どりである。だが続けて77と打ったため白78を決められ、さらに83もぬるい。安全運転であるが、まだダメがあいているので不急の一手だった。さらに左辺86の逆ヨセにもまわられた。こうして白は少しずつ得をしていったが、いかんせんヨセる場所がもうあまり残っていなかった。 黒91も固いというよりヌルい。 97までとなって、左下隅はセキ残りだが、白98は甘かった。もっとも、繰り返しになるが、もうあまり打つところがない…。黒105は全くの無用の一手で、いわゆる一手一目損。黒ここにきて、こういう手が目立ってきた。 しかし一転、黒107―。いよいよ碁を決めにきたか。しかしそこまでやるか…と思いきや109とあっさり転戦。このあたり理解不能である。 最後に121も明らかに不要。余裕かましすぎもいいところだ。とは言え、白が怒濤の追いこみを見せたものの、黒最後は盤石だった。 第2譜、中央、白90のツケが策に溺れた感があり、一気に形勢が傾いた。全局を通じてみれば、黒、手厚い完勝である。 しかし、終盤の粘りはなかなかのもので、天頂のフルエをもたらした。不要の手入れなど、天頂の課題も改めて明らかにした。今後につながる一局と言ってもよいのではないか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.03.07 00:11:33
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