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テーマ:弓道(485)
カテゴリ:弓道
弓道を始めて2年、 弓に関する専門用語なども何となくわかってくると、
あら!その言葉ってココから来てたのね~\(◎o◎)/!
というオドロキが増えてくる(笑)
古来、武道として日本文化に深く根付いてきた弓道は、 当然、慣用表現やことわざなどにも引用されることが多かったというわけだ
日常、何気なく使っている言葉の中に 弓道用語が隠れている
"手の内"、“手ぐすね引く”に引き続き・・・・・
【掛け替えのない】(かけがえのない)
辞書を引いてみると、
無くなったら,他に代わりとなるものがない、他のもので代えられない、 この上なく大切なもの
という意味である
“掛け替え”とは、
いざという時に代わりとなるもの(替えられるもの)、 いざという時に備え用意しておく同種のもの、 であるから、
それが無いということは、 替えようがない、つまり、唯一無二であるということ
(“掛け替えのない命”など)
この“掛け替え”という言葉の語源には、諸説あるようで、
一般的には、“弓の弦”を指す言葉とされているが、 “刀”や“着物(衣服)”なども掛けるという言葉を使うことから、 特定のものを指した言葉ではないのでは?と 実際のところ詳細は不明のようだ・・・・
弓道では確かに、弦が切れた時などの掛け替え用に “替え弦”を常に用意しておくのだけれど、
その“替え弦”が無いとなると、 弓に張ってある弦が切れたらオシマイ(T_T) その弓は使えなくなってしまいます 弓は弦を張らないと引くことができませんからね~
他に、弓を引く際に右手(妻手)につける“かけ”と呼ばれる 皮製の手袋があるが、
その“かけ”は、弓道では弓矢以上に大切にされていて、 他人から借りたり貸したりするようなものではないため、 “かけ”は“替えることができないほど大切な”ものという意味から、
“かけ替え”から“掛け替え”となったという説もあるが、 裏付けとなる文献など、用例はなく、 弓道関係者の間で後付けで生まれ伝えられたものにすぎないのでは と言われている・・・・
掛け替えのないものだから、 大切に、大事にしなくてはいけないのはもちろんですが、
でも、やっぱり、万が一に備えて あらゆるものにスペアは用意しておきたいですね~ 生き抜く術として(笑)
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かけがえのない、と言う語源について、小生が教わったこと。
カケ、は妻手につける弓道具ですが、これは自分に合う物は一生のものである、と言われています。 つまり、自分に合うカケに替わる物はない、カケに替わる物はない=かけがえのない、と言うことになった、と言う説です。 カケに限らず、弓の道具は一生物が多いのです。 消耗品は弦くらいではないでしょうか?竹弓、竹矢とも直しつつ、一生使えるものばかり。竹弓は、夏、冬で使うものを変える事により、寿命を延ばすことが出来る。カケもその一つで、良い革のカケを買えば、直しつつ一生使えます。現にその様にしている諸先生方も多い。 道具を大切にすることは、己の弓にも、射にも現れます。道具を大切にしない人は、所詮弓も上手くなるはずもない。その人の道具に対する思いが、射に現れると肝に銘じて、稽古に励んでいただきたいと願います。 了 (2014.09.04 00:09:03)
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