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カテゴリ:ニュースな日々
学校のプリントを「やさしい日本語」にする取り組みに称賛の声 忘れ物や欠席も減るうれしい結果に - 記事詳細|Infoseekニュース ある小学校で行われた、プリントの文面を簡潔にする取り組みが注目を集めています。外国人に配慮して時候のあいさつや難しい表現を廃した結果、誰にでも分かりやすい文面に。連絡もれが減り、土曜授業の欠席や忘れ物も減ったそうです。大阪市港区長の山口照美さんが、以前校長を務めていた学校での施策。同校では外国から来… 「やさしい日本語」に期待すること 小学校で、保護者への連絡プリントに「やさしい日本語」を使うようにしたと言うお話で、非常に良い取り組みだと感じた。 「やさしい日本語」を使うことで、次のような利点があると記事でも書かれている。 1.日本人、外国人を問わず、保護者に明確な意図を伝えることができる。 2.子供が同時に内容を理解することができる。 この他に、 3.文明を作成する教員の負担が減る。 という利点もあるだろう。 実際のところ、学校からの連絡プリントを見ると、正直「正しい日本語」を使えていないことが多い。 子供たちに「正しい日本語」を教えることは教員の責任 残念ながら、教員の質が低下しているのか、「正しい敬語」は愚か、「正しい助詞」を使いこなすことができておらず、一般常識を疑う、自分勝手な表現に終始していることが多い。 例えば、「茶パツ禁止」のように、普段口頭で使用している「スラング」を「正しい日本語」であるかのように平気で書いてくる。 教員の言葉と言うのは文字通り子供たちの生涯に通じるお手本となる。 子供たちができるだけ正しい日本語に接せられるように努めるのが、教員の責任だと私は考えている。 世の中全体の日本語力の低下 列挙してみると 1.学校を通じて「正しい日本語」に触れる機会が減っていること 2.新聞や本など印刷された「正しい日本語」を読む機会が減っていること 3.ニュースを読むアナウンサーを含めて、テレビで発言する人が「正しい日本語」を使えなくなっていること などが、日本人の日本語力低下の大きな原因ではないだろうか。 例えば、昔は受験問題の定番だった「発足」を正しく読めず「はっそく」として辞書に載るようになってしまったことなど、「これで良いのか」と疑問を抱かざるを得ない。 つまりこれは、「日本語教育の敗北」と言って良い問題で、多くの人が間違うようになり、「正しい日本語の教育」をあきらめた状態と言うことだからだ。 間違った日本語に触れる機会の方が多い そして、日本人が日本語を正しく使えなくなってしまった、極めつけの要因は、誰もが簡単に動画を配信できる世の中になったことで、「正しくない日本語」が発信されることが圧倒的に多くなってしまったからだと、私は考えている。 すでに、ニュースを読むアナウンサーでさえ、正しい日本語が使えなくなっている。 ニュースのレポーターもナレーションの読み上げる原稿や、字幕の日本語まで、「正しい日本語」に触れる機会が少なくなってしまった。 さらに同じ活字でも、ネットニュースでは印刷物と違って「校正」と言う作業が無いのか、誤字脱字を含めた日本語の誤りが非常に多い。 たとえ新聞社の配信するニュースであっても、印刷物とは比べ物にならないほど質が悪いのが残念でならない。 公益性のある発言者は正しい日本語を 子供たちを指導する立場にある教職員、文字通り公的な機関である政府・自治体を始めとする行政機関、電波に日本語を乗せて発信するアナウンサー、そして公益性を有する大企業などは、正しい日本語を使用する義務があると私は思う。 残念ながら言葉は変遷するものなので仕方がないと考える日本語学者もいるようだが、「日本語教育」の視点、「論理的思考力」の視点で考えた場合、正しい日本語を子供たちに伝えて行くことこそが、日本の国力維持にとって重要ではないだろうか。 「やさしい日本語」に期待すること 最後にもう一度、小学校で試みられている「やさしい日本語」に期待することを挙げておきたいことがある。 4.教員が正しい日本語を意識する機会が生まれる ということだ。 「やさしい日本語」であれば「ただしい日本語」にすることも大して難しくないだろう。 ぜひ「やさしい日本語」であると同時に「ただしい日本語」を子供たちと保護者に伝えて行って欲しいと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.04.15 00:43:32
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