手を取りあって/クイーン
初のセルフ・プロデュース作
『A Day At The Races (華麗なるレース)』(1976年)収録。
作詞・作曲は
ブライアン・メイ。
(鍵盤を弾いているのもフレディ・マーキュリーじゃなく、彼。)
「ボヘミアン・ラプソディ」を含む前作
『A Night At Opera (オペラ座の夜)』で揺るぎなき存在になったクイーンですが
それ以前、いくつかのヒットはあるものの
批評家に酷評されたり(キワモノ扱いされていた)全米ツアーが満足のいかない出来だった苦しい時から
彼らのユニークな個性に対して熱い支持をしてくれた日本のファン。
そのことに対する感謝の念を賛美歌風のこの曲で表明しています。
ポイントはやはり日本語で歌っている部分。
陳腐な日本語、珍妙な歌い方ではなく
きちんとした言葉遣いの美しい表現だし(韻も踏んでいる)
日本在住経験のない英語話者としては申し分のない発音で
(アドバイザーがいたのでしょうが)日本のファンに対する彼らの誠実さが伝わってきます。
あえて難点を挙げるとすれば
「愛しき教えヨ(を)抱き」という表現を使う日本人は敬虔なクリスチャンだけで
それは日本の中では少数派だということでしょうか。
1979年、日本武道館でのライブ映像(YouTube)
http://www.youtube.com/watch?v=ddnn3nX_mwc
歌詞の和訳
http://plaza.rakuten.co.jp/miyajuryou/3022#teotorriatte
Teo torriatte konomama iko
Aisuru hitoyo
Sizukana yoi ni hikariwo tomosi
Itosiki osiewo idaki
「pretty eyes」(好意的な外国人が日本人の身体的特徴として挙げる表現のひとつ)
の心に対して敬意や愛情を示してくれたことに
同じ日本人として逆に改めて感謝します。
Thanks a lot !!