ヨーロッパの東のほう

私の性質、
つまりこの２、３ヶ月に綴ってきたようなこと、

例えば私は内気で、バリバリ働くよりはおとなしく主婦である方がいいことや、

デリケートで傷付きやすいことや．．．、


そういった自分の性質を綴るなんて、一年前には考えもしませんでした。

それまで私の中では、そういう性質は奥深くに閉じ込めてあり、
表には出してはいけないものでしたから。


母の影響でそうなってしまったのを書きました。

私の本来の性質って、私自身の中でも「女々しくて、憎むべき」ものだったのです。


母はいつも、「女性でも働いて社会に貢献すべき」といったことを私に教えてきたので。

私もいつも、「大人になったらバリバリ働かなくちゃいけないんだ。」と母の言うことを受け入れてきました。




はっきり書きます。

母は私の人生をめちゃくちゃにしてきました。



でもですね、本当のことを言えば、

私はこれまで母に対して悪いことを考えたことすらなかったです。
いつも母のことを尊敬してきました。


母はいつでも私のことを考えていて、愛してくれている、と信じてました。


でも今ハッキリ言えるのは、

母は自分の気持ちをコントロールするよりも、
子供コントロールすることで自分の欲求を満たしてきた、

ことです。


「この子はそういう性質なんだから」って受け入れてその性質を伸ばすかわりに、
その性格がムカつくので「そんな性質はダメだ！」って否定してきたのです。　



ハッキリ言えます、

これは一種の幼児虐待でもあると思います。


子供を蹴ったり踏んだりする暴力ではないし、
怒鳴りつけたり脅したりして恐怖感を与えるものでもないし、
食事や水分を与えないで衰弱させるものでもないけれど、


精神的にダメージを与える「虐待」なんですね。


子供の性質を否定することで精神的にダメージになるのです。



今、母のやってきた間違いがはっきりと分り、私もすっきりしました。


なぜ１２年前母が病気で死んだ時に、私は悲しみよりも嬉しさを感じていたのか。

今やっと理解できました。


あの時、母からの束縛から少し解放されたからです。

「ああ、これで母の前では嘘の自分を作らなくてよくなったんだ。」って。



でもそれから本来の自分を発見するまで１２年もかかりました。

その間も嘘の自分を作ったまま生きてきたんです。


何せ小さい頃に無理に自分に教えこんだサバイバル法ですから、そう簡単には解放されなかったです。



でも母のことを憎んだりはしません。
親のことを憎んでも何もプラスにはならないでしょうし。


母は間違ったことをしてきたことで罰が当たったんですね、きっと。

自分をコントロールできずに子供の人生を狂わせてしまった罰です。


病気で長年苦しい思いをしたのがそれです。

今は母も自分のした間違いに気付いていて「本当に悪いことしたね、ゴメンね。」って言ってるだろうと思います。


母だって、
「自分のやってることは良くないことだ」って思いつつもつい虐待してしまったり、
病気で苦しんだりして、

あまり素晴らしい人生ではなかったと思います。


だから母って本当に不幸な人なんですね。
そんな人を恨むわけにはいきません。


それに母を恨んだりしたら今度はこちらに罰が当たりますから、はっきり言ってゴメンです。





そう考えるとボーリャってすごいです、

ある意味、私の命の恩人です。


私の人生の深いところの問題を、底から掘り起こしてくれました。

本当の私に戻る方法を教えてくれました。


というか、ボーリャとの恋愛がそう促してくれたんです。





今週の土曜日、ボーリャと知り合ってちょうど１年目になります。

この一年間、「会いたい！はやく会わなくちゃ！」って何度思ったでしょう．．．。



でもすごいのは結局まだ会っていないところ。


何がすごいかって、

急いで会うのは、かえって間違いのもとだから。


もし私達が今年の早いうちに出会ってしまっていたなら、
関係は間違った方向に走っていただろうと思います。

というのは、
私が自分を完全に探すまではボーリャとは出会わうべきではなかったからです。



とにかく、私が自分の中の問題をすべてクリアするまでは、ボーリャと一緒にならない方がいいんです。


もしはやくに出会っていたら、
自分を探し出す前にボーリャに全てを貢献してしまうところでした。


嘘の自分を作ったまま、貢献するのです。


それだったら、夫にやってあげたことの繰りかえしです。

崩壊への第一歩でしかないんです。もうひとつの不幸の始まりなんです。




でもラッキーですね。

ボーリャとは不思議にも「もうすぐ会おうね」と約束するたびになんらかの障害ができて、出会いは延びることになりました。

４月も、５月も、６月も、７月も、９月も．．．、
都合が悪くなり会えませんでした。


いま考えると、本当によかったです。

そういう運命に感謝してます。




いま、ボーリャとは第二の恋愛プロセスに突入しています。


本来の私に戻った状態で新しくボーリャと恋愛しているんです。


自分を無理に作ったり、嫌なこともOKって言ったり、傷付いてるのに平気だって笑顔を作ったり、悩んでいることを隠したり．．．、


そういったことをしなくて、本当の自分をさらけ出して恋愛できるなんて幸せです。


すごーく幸せです！




ブログランキングに参加しています！