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カテゴリ:東欧☆私自身
ベッドの中から書いています。 今日は、ものすごく怖い体験をしました。 (注:読んで気持ち悪くなるかもしれませんのでご注意を) この週末はイースターなので、月曜日までお店が完全に閉まってしまうから今のうちに食料を買い込んでおこうと思い、歩いて1分くらいのすぐ近所にあるスーパーへ出かけました。 スーパーに着いて果物を選んでいると、生暖かいものが流れ出るのを感じました。 最初はまさか出血だとは考えもしなかったので、「妊娠の影響で少し尿漏れでもしたかな?」、と思いました。 ところが、スーパーの中を歩くにつれてどんどん流れ出ます。 尿漏れにしてはあまりに激しい...。 それに尿意はほとんどない。 もしかして出血!? 出血だったら危険!! もっと買いたいものがあったのだけどすぐにレジに並びました。 列は短くて良かったのですが、そのホンの少し待っている間に血液だけでなく塊まで出てくるのも感じました。 これって、流産の症状かも。 流産の前兆もなくあまりに急なんだけど...。 さっさと支払いを済ませ自宅へ向かいます。 出血は続き、履いているジーンズは股から膝にかけてグショグショ。 その歩いている間にもまた更に大きな塊が出てくるのを感じました。 「赤ちゃんが出てしまう~」、と一人で言いながら、ほぼ泣きながら歩きました。 家に戻ってジーンズを脱ぐとやはりジーンズも下着も真っ赤。 下着にその出てきた塊がいくつか付いています。 こんな大出血とこんな塊が出たらもうこれは流産だ。 「赤ちゃんが出てしまった~」、と、もうダメだと思い、泣きましたね。 数分間泣きましたが、ここは冷静に対処しなくてはと思いいろいろ考えました。 私は流産に関しての知識も以前たくさん読んだので、流産の症状とか様子が頭に入っているのです。 それで、今回の症状と照らし合わせてみました。 すると、まだ希望があるような気がしてきました、 まず、流産によく見られる腹痛がなかったのです。 流産では腹痛が一緒になるのが多いんです。 というのは、子宮が中の赤ちゃん(大抵が死んでいる)を押し出そうとするので陣痛に似た痛みがあるのです。 でも私は腹痛がまったくない。 そして、出てきた血液を調べました。 血液は鮮明な赤い色。 流産でよく聞く「茶色や黒っぽい血液」とは違います。 そして出てきた塊を集めて清潔なビニール袋に入れました。 こんな時はすぐに病院に行くのが優先ですが、今日は週末だしイースターなのでかかりつけの産婦人科のクリニックはお休みです。 近くの病院も、システムがややこしいので急患としてさえもすぐには診てもらえません。 そうなると救急車だと思いました。 救急車ならすぐに対処してくれて、もし流産が進んでいなければ赤ちゃんを救えるかも。 そんなときに、救急車の人に症状を訴えるのにこの塊を見せるのが一番手っ取り早いと思ったのです。 ビニール袋に入れた塊を自分で見てみました。 もし流産だったら、これくらい妊娠が進んでいる場合(まもなく11週目)は胎児らしきものが胎嚢という袋に入っているのが確認できるはずです。 じっくり見てみたのですが、袋の中にはそれらしきものが見当たりません。 子宮内膜の塊みたいなものだけでした。 ということは赤ちゃんはまだお腹の中。 生きているのかどうかは分かりませんが、生きていればこれは切迫流産。 死んでいれば、何種類かある妊娠初期の流産の1つでしょう。 もし切迫流産であれば、治療と安静で妊娠は継続できます。 これにかけるしかない。 救急車を呼びました。 10分もしないうちに軽いサイレンが聞こえ、救急隊が3人来ました。 妊娠のこれまでの状況や、過去の妊娠について聞かれました。 質問のひとつで、「過去に流産したことはあるか」、と聞かれたのですが、 実は私、ここ語で「流産」という語を初めて聞いたので最初なんのことか分かりませんでした。 流産したことがなかったので、「流産」という語を使ったことがなかったのです。 でも質問の内容からこれは「流産」について聞いているな、と察せたので、「ありません」と答えました。 バスルームのゴミ箱のたくさんの血の付いたナプキンや、その後の出血の様子、ビニール袋の塊を見て、救急隊員の一人が、 「これだけの出血は流産に違いない。すぐに病院に行きますので出かける準備してください」、と言います。 救急車はすぐ近くの病院までだったのでサイレン無しで2分ほどで付き、私は中の寝台で横にならせてもらいました。 救急車で運ばれた人は優先されるのですぐに診療台へ。 スマートな感じの女性の産婦人科医と助手が検診してくれました。 さっきはビックリするくらいたくさん出た血液ですが、今はナプキンにほんの少量付いている程度です。 「出血は止まったようだしそこまでひどくなさそうね。」 内診してもらいましたが、お医者さんの顔には別に深刻な表情は見られません。 私もこれまでの経過や毎日の基礎体温のことなど話しました。 「今朝の体温も37度で異常なかったので突然出血したのにビックリしました。」って。、 そして今度は超音波検査。 私は画面を見るのが怖いので、お医者と助手の表情だけを見ることにしました それで様子が大体つかめると思ったので。 ところが二人は普通に超音波の画面を見ています。 「これがあれで、ここはどうで」、と二人で言いながら見ています。 なので一体どうなのかつかめません。 いつ「残念ですが赤ちゃんはもうダメですね」と言われるのかとドキドキしながら待っていました。 すろと助手が、「ほら見てください」と画面を私のほうへ向けました。 見るとそこには、立派な赤ちゃんが写っているではないですか! 大きく拡大してあるので、心臓がドキドキと動いているのも見えます! 本当にもうダメだと思っていた私なのでこれには驚きました。 つい、「まだ大丈夫なんですか?」、と変な聞き方をしてしまいました。 その後数分間は私は嬉しさと驚きで頭が空白状態。 あんな出血で赤ちゃんどうやって助かったんだろう、と不思議です。 でもお医者さんに言われました。 「また同じような出血があったら今度は赤ちゃんが持ちこたえれる可能性も少なくなるので、今後は絶対安静です。 なるべく動き回らないようにして、できれば一日中寝ていてください。」 妊娠を継続する手助けをする薬も2種類処方されました。 ものすごい出血は怖かったけど、赤ちゃんが元気なのが見れてショックから立ち直れました。 赤ちゃんが私に無理しないように注意を促してくれたのかもしれません。 無理していたところある、と思い当たることもあるんです。 そして脳裏に浮かんだのが、6月にまた行く予定だったロシアのこと。 マー君が6月にバケーションを取ることになっているので、その頃また私を招待するつもりなのです。 でも絶対安静を言い渡されたのですから、まだその時期でも長距離旅行をするのは危険だと思います。 もうあんな出血は経験したくない...。 それに悪阻がかなり長い私なので、ロシアに行っても食べれるものがなくって苦しむだけだと思ってます。 それにお母さんもいるし。 お母さんを見るのは恐怖だし...。 とりあえずこのままここで安静にいきたいです。 赤ちゃん、がんばってね。 そのまま持ちこたえてちょうだいね。 この赤ちゃんは本当に大切なものなのだと今日改めて感じました。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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