趣味悠々裏千家茶道「涼を楽しむ」第5回
第4回目の放送「懐石料理」は、見逃してしまいました・・第5回目は「朝茶事 前編」でした。やはり、夏の茶事の醍醐味といえば「朝茶事」。日の出前の朝5時6時から始まって、さわやかな朝の冷気を楽しみながら、暑くなり始める前にさらりと終わる茶事です。なんて言いながら、それは家元の受け売りで、自分自身は1度も朝茶事に出たことってないんですけれどね露地を通って寄りつき待合いで足袋を取り替え、お白湯をいただいて、(道中ののどの渇きを癒すためだそうです)腰掛け待合いでお庭を眺めながら亭主を待ちます。迎え付けの互いに無言の礼は、絶対に無言だそうで、客・亭主ともにこれから始まる茶事への高まる気持ちを秘めての無言のおじぎだそうです。亭主は水屋に戻り、客はつくばいで手と口を清めて、茶道口からにじって席入りします。点前座のお道具を拝見して定座に着きます。客が定座に着くと、初炭手前。香を焚くのは、座を清め心を静めるためですが、決してぼーぼーと燃やすのではなく、茶事の間中そこはかとなく香るように、上手に焚かなくてはいけません。手前の途中で釜や環・火箸や羽などのお道具を尋ね、最後に香合を拝見し炭の様子も拝見します。この、炭手前の途中でお道具の質問に答えるのが難しいんですお話しながら手が止まらずにスムーズに手前を進めるのは、熟練が必要なんです・・(私はムリ)初炭手前が済むと懐石を戴きます。朝ご飯なので、生ものは入れず、あっさりと一汁二菜の献立です。焼き物もありません。しかし、お酒は朝からしっかりとあります。亭主と客の千鳥の杯(亭主が正客の杯を借りて連客を次々とまわりお酒を酌み交わす)も番組中でもされてました朝から、そんなにお酒を飲んで大丈夫なのかご亭主・・・「お茶は、オチャケが強くないと出来ない」なんて良く言うんですが・・献立があっさりなので、香の物は他の茶事よりも多めにするそうです。私はお酒がすごく弱いので、お茶事の時は大変なんです・・ご亭主は進めようとするし・・朝茶事は終わってから、夏の1日が始まるのだから、お酒はあんなにいらないのではないのかなぁお酒なしでは、お茶事はなりたたないものでもないと思うんだけど・・・懐石が終わると、主菓子が出されます。それをいただいてから、席を改めるために中立ちになります。腰掛け待合いで待っていると、用意が出来たことが銅鑼の音で知らされ、客一同はしゃがんで静かにそれを聞きます。今日は茶事の前半なのでここまででした。自分がお茶事に出る時は、「えっと次はどうするんだったっけ?御飯は一口残すんだったっけ?」なんて、その場その場に対応するのに焦ってしまい、いつもオタオタしてしまうんですが、テレビで全体の流れを見ると、「は~!流れるようにスムーズに進んでいくんだなぁ」とよくわかります。お茶事を「楽しむ」にはやっぱり、たくさん経験を積む必要がありそう・・