宮城道雄記念館そして帰宅
お江戸遊び最終日4人で朝食を食べてから、Sさん、246ちゃんと一緒に、神楽坂にある「宮城道雄記念館」へ行きました。ここは、「日・月・火・祝日休館」という、なんとも「いつやっとるんじゃ」と言いたくなるようなやる気の無い記念館。地元に住むSさんも通りがかるたびにいつも休みで、一度も入ったことがなくて、「ここはいったい、何の記念館なんだろう」と謎の建物だったらしいです。入れたのが、レア&ラッキーなのかもここは、私が神ともあがめる宮城道雄先生の記念館です。展示室に入るとすぐに、宮城道雄先生の胸像があり、自分でもびっくりしたことに自然に手を合わせ頭を下げて拝んでました私ったらこんなにも、お慕いしていたのですね。中には、宮城道雄先生の愛箏「越天楽」や、宮城先生が考案されたものを復元した80絃箏、遺愛の品々や、著書などが展示されていて、また、第2展示室では、ビデオを見ながら「春の海」や「瀬音」などを聴くことができます。宮城先生の生い立ちを見ると、次々と不幸に襲われ、自らの目の病のみならず、家族の縁の薄いひとで決して恵まれた育ちではない。その、薄幸な生い立ちの中から、あのような不世出の才能が生まれ、また自分自身努力も重ねて、私たちにたくさんの美しく心に響く、宝石のような曲の数々を残してくださったと思うと、いっそう尊敬の念が増し、宮城先生の曲に出会えたことを幸せと思うのです。また、庭には、宮城先生の愛した石のお地蔵様や、書斎をそのまま残した「検校の間」があります。ここのお部屋でお筝を弾いていらしたのか、と感慨深く眺めてました。記念にここにしか売っていないという「中空砧」の楽譜を買いました。今度お江戸にくる機会が会ったら、宮城先生とうちの会前会長である小野衛先生のお墓参りにも行きたいなぁ。記念館を後にして、神楽坂毘沙門天の前の「毘沙門天煎餅」のお店で職場のお土産を買うと、そろそろ飛行場へ向かう時間です。すっかりお世話になった、Sさんと246ちゃんに名残惜しくもお礼を言って、お別れして、教えてもらったとおりに乗り換えして、無事に羽田空港に到着しました。九州から北上してきた台風がちょうど北海道にくるかどうかというところで、それが心配でしたが、千歳に着いたら雨も降ってなくて、無事到着。後で母から聞いたら、午前中は風がすごかったとか・・演奏会&お江戸遊びの旅も終わりました。今回は、演奏会もわりと心にゆとりを持って楽しめたし、その後のお江戸遊びも、Sさんや246ちゃんのおかげで本当に楽しかったぁ。初めて会ったひとも、みーんな素敵なひとばかりだったし。今年は宮城道雄先生没後50年に当たり、来年からうちの会では、宮城道雄作品の連続演奏会を開くみたい。なかなか演奏会とか何かがないと、行くふんぎりがつかないから、それにも出ちゃおっかなー、なんて鬼に笑われる算段しています。