『図書館警察』 著:スティーヴン・キング
図書館で借りた本を、期限までに返さないと現れる、
「図書館警察」。
返却期限を過ぎそうだったので、
延長して読みました(笑)。
突然頼まれたスピーチのため、
一度も足を踏み入れたことのない図書館で、
借りた2冊の本を、返却期限を過ぎたばかりか、
紛失してしまった、主人公。
留守電には、図書館司書からの、催促の電話が。
しかし彼女は、存在しない人間だったのだ…。
「おれはけぇぇかぁんだぞぉぉぉ」と追ってくる、
図書館警察のリアルな思い出と、
赤いリコリスキャンディの味。
図書館警察など、子供の頃のお話にすぎないのに。
リコリスキャンディなど、食べたこともないはずなのに。
ホラーの巨匠、スティーヴン・キングならでは、の、
得体の知れない恐怖に追い詰められる、主人公。
「図書館警察」なんて、聞いたこともなかったけれど、
アメリカの子供たちの間では、ポピュラーなんでしょうか?
「期限までに返さないと、図書館警察が来るよ!」
なんて、逆に本嫌いの子を増やしそうな気がするけれど。
ただ、「図書館警察」というタイトルから受けた印象、
本を期限までに返さないと、図書館に閉じ込められるとか、
図書館の本に閉じ込められるとか、図書館的なお仕置き?
でもされるのかと思っていたのとは違い、
「図書館に巣食う怪物」に追われる恐怖、と言うべきか。
特に、図書館とは、関係がないというか、
別に図書館でなくても、よかったような…。
主人公の、幼い頃の恐怖体験が、
図書館と結びついていて、その隙に怪物は付け込んだ、
ということか。
もし主人公の、幼い頃の忌まわしい記憶が、
ファーストフード店だったら…?
「ごみをちゃんと捨てないと、バーガー警察が来るよ!」
…ダメだ、怖くないな(笑)。
図書館の、あの陰気というか、どこか淀んだ空気が、
「何かが潜んでいる…?」という恐怖を、煽るのだろう。
もっとも、最近の図書館は、とても綺麗で明るくて、
憩いの場になっているけれど。
寝る時に、読む本がなくなる恐怖を防ぐため(笑)、
読めもしないと分かっているのに、
貸し出し数ギリギリいっぱいまで借りちゃう私ですが、
本の返却期限は守らないとな…と思った、一冊でした。
ランキングも
よろしくお願いします♪
【参考】
◆その他、スティーヴン・キングの著書は→
◆スティーヴン・キング原作映画は→
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