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『ブリジット・ジョーンズの日記』
著：ヘレン・フィールディング


映画 『ブリジット・ジョーンズの日記』は、
飛行機の中かどっかで、見たような記憶があるのだけれど。


ブリジットと同じ、30代のシングルトンの私ですが、
セックスとダイエットのことばかりで、
なんだかなぁ、と辟易しながら読んでいた前半。

でもブログでもそうだけれど、
読む人の興味を惹くものといったら、
やっぱり恋愛話と、性生活だもんね。

なかなか上手くいかない、
ダイエットに仕事に恋人ゲットに、
共感を覚えるのであって、
サクサクいっちゃうようなのだったら、
「けっ」と思っちゃうっての。


と思ったら、割と楽しく読めました。

ほんとにブリジットって、どうしようもない女！
と、作者の存在を忘れて思ってしまうのだから、
まんまと作者にハメられた、というか。


素敵な友達もたくさんいて、
毎晩のようにパーティにも出かけてるのに、
どうしてボーイフレンドをゲットできないのか。

そこは多分、ブリジット自身に理由があって、
それも多分、自分でも分かってるんだろうけれど、
周りのせいにしてしまい、自分を正当化してしまう、
ブリジット。

他人に厳しく、自分に甘くなその気持ちは、
分からなくもない。


ケーキをたらふく食べた後に後悔し、
「明日から食べない！」と思うのは、
毎晩の儀式のようなものだし（笑）。

ちょっといい関係になりそうな人に、
「電話をした方がいいか、つれないそぶりを見せた方がいいか」
とか迷ったりだとか。

どうしようもない男だと分かってて、
惹かれちゃう自分に嫌気がさしたりだとか。


手放しで共感するほどではないけれど、
同じシングルトンとして、まぁそんなモンかな、
と自堕落っぷりが分からなくもなかった、一冊でした。


男性が読んでも、面白くないだろうけど（笑）。

♪本日のBGM

読書感想