*モナミ* SMAP・映画・本
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『シンドラーのリスト』 1939年、第二次世界大戦下のポーランド。 ナチス・ドイツ軍の制圧下に置かれた、 クラクフにやってきたドイツ人実業家の、 オスカー・シンドラー(リーアム・ニーソン)は、 ユダヤ人所有の工場、の払い下げを受け、 ユダヤ人たちをタダで使い、事業を軌道に乗せた。 だが、ユダヤ人従業員たちが、 強制収容所に送られはじめ、シンドラーは、 ナチス親衛隊員が彼らを虐殺する現場を目撃する。 やがて私設収容所の設置を決意したシンドラーは、 死の収容所に送られるユダヤ人たちを救おうと、 1200人のユダヤ人労働者をリストアップする。 シンドラーのリフトが、取りざたされている、 昨今ですが(爆)。 人種がそれと言うだけで、 そこに生まれたというだけで、 理由もなく追い立てられ、逃げ隠れ、 そして殺されなければならない人生。 まだ切羽詰まる感のないユダヤの人たちがまた、 悲しい。 不安というよりも、「どうして私たちがこんなことを?」 という、疑問と不満。 「今より悪いことは起こりっこない。ちょっとの辛抱さ」 しかし、そんなことを言っている場合ではないと、 次第に気づく。 ドイツ将校に、メイドとして使われていた女性の言葉。 「これをすれば大丈夫、というものがない」状況。 生きるも死ぬも、彼らの気分次第。 ミスターシンドラー、正義に燃えた善人かと思いきや。 金と女が好きな、普通のオヤジ。 ユダヤ人を助けようと思っていたわけではなく、 ユダヤ人をタダで雇って、儲けようと考えていた彼。 「なんとかしなければ!」という思いからではなく、 お金もそこそこあるし、なんとなくかわいそうだな、 と思ってやっていたことが、いつの間にか英雄扱い、 といった感じ。 ドイツ兵たちの気まぐれで、 虫ケラのように殺されていくユダヤ人たちを、 目の当たりして、いたたまれない気持ちになる彼。 ドイツ人とはいえ、普通の人間なのだから、 罪もない人が殺されるところを見て、 何も思わないはずがない。 自分の身も危険に晒されるため、 表立って助けることはできないけれど、 ドイツ兵を買収し、将校に取り入り、 何のかんのと言いくるめて、一人ずつユダヤ人を、 安全な場所に、匿っていく。 いよいよ彼らが、アウシュビッツに送られるという時。 何千人ものリストを作り、全財産を投げ打って、 砲弾工場の従業員として、自分の故郷へと連れて行く。 砲弾など作ったことがないユダヤ人たちを、 従業員として置いておくだけで、膨大な金がかかり、 砲弾など作るつもりもないことを誤魔化すための、 役人たちへの賄賂で、彼はとうとう破産してしまう。 戦争が終わり、追われていた者たちは解放され、 追っていたものが、追われる身に。 ほんのちょっとの、何かの掛け違いで、 生と死が、入れ変わってしまう。 その時になって、彼は泣く。 「もっと救えるはずだった。 車を売れば、あと10人、 このバッジで、あと2人、救えたのに…」 ナチス党員だった彼の罪が軽くなるようにと、 嘆願書をしたためたユダヤ人たち。 民族が違えども、善意の輪は、繋がっていく。 そしてラスト。 シンドラーの墓に、石を添えていく、 シンドラーによって助けられた、本人たち。 歴史は本物で、彼の行いも、本物で。 いつまでも歴史に残り、人の心に、残っている。 殺されたユダヤ人の数からしてみれば、 彼が救ったユダヤ人の数は、 取るに足らないものかもしれない。 それでも、人の命が救われたことは事実であり、 途切れていたかもしれない人生や、 歴史が続いてることに、驚きと感動。 悪を訴えるでもなく、善を叫ぶでもない、 普通の人間だった彼の行動が、 多くの人間の命を救ったことに涙を禁じえなかった、 映画でした。
【参考】 Schindler's List goo映画 『シンドラーのリスト』
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