＊モナミ＊ SMAP･映画･本

『サウンド・オブ・サンダー』


近未来。
人類はついに、タイムトラベルの技術を手に入れた。

シカゴの旅行代理店、タイム・サファリ社は、
高額所得者を対象に、タイムマシンを使った、
白亜紀恐竜ハンティングツアーを売りにしていた。

ある夜、ツアー参加者を招いたパーティーに、
タイムマシンの開発者、ランド博士
（キャサリン・マコーマック）が乱入、ツアーの危険性を指摘する。

ツアーの引率者ライヤー（エドワード・バーンズ）は、
彼女から真相を聞きだすが、危惧する事態は、
現実のものとなってしまう。


ストーリーとしては、すごく面白そうなのに、
全てにおいて、イマイチでした。

まず、出演者が誰一人として、魅力的でない。
外見的にも、美男美女は皆無だし
（まぁこれは、私の個人的好みですが（笑））、
それぞれの背景が、全く見えてこない。


CGも、時間の衝撃波が襲ってくるところは、
まぁすごかったけれど、恐竜がチャチかった。

まだ、『ダイナソー』のCGアニメの方が、
リアルだったくらい。


そして、未来を変えてしまう原因を突き止めに、
ジャングル化した町を突っ切る場面も、
怪物が襲って来るってのに、危機感がいまひとつ。

なぜだろう？と思ったら、仲間がどんどん死んでくのに、
「過去を戻せばみんな元通りさ」
なんて言っちゃってるのが、マズかったかと。

「元通りにならないかもしれない」と台詞では、
何度も言ってるけれど、絶対元通りになるんだろ、
ってなのがチラついてるし。


と、酷評してますが。
基本的にSFモノ、タイムトラベルものは好きなだけに、
もったいないなぁ…との思いが、強かった。

SFなんて所詮作り話なのだから、
矛盾だらけで当然。

そこを突っ込ませないように、
CGや俳優で、埋めてくれないとー。

もしくは、徹底的に遊んじゃうか。


普通に真面目に、疑問に思ったことは。

たった一匹の蝶を踏んづけてしまっただけで、
人間があんな風に進化してしまうのか…？

あの蝶は、火山の噴火でも生き延びる運命だった、
生命の原点となるべき蝶だったから、
事態が大きくなったのか。

噴火で死んでしまう、どうでもいい蝶や虫だったら、
多分何も変わってないんだろ、ということで。


レイ・ブラッドベリの原作の方が、絶対面白いと、
読んでないけど断言できる、と思った、映画でした。

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