*モナミ* SMAP・映画・本
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『東京湾景』 著:吉田修一 「愛してないから、こんなに自由になれるの」 「それでも、お前と一緒にいたかったんだよ」。 品川埠頭の倉庫街で暮らし働く亮介が、 携帯サイトの「涼子」と初めて出会ったのは、 25歳の誕生日。 嘘と隠し事で仕掛けあう互いのゲームの目論見は、 突然に押し寄せた愛おしさにかき消え、 二人は運命の恋に翻弄される。 東京湾岸を恋人たちの聖地に変えた、 最高にリアルでせつないラブストーリー。 憧れの(笑)東京湾景。 中央フリーウェイだとか、聴きながら憧れたなぁ。 きっと大人になったら、そんな素敵な景色の中で、 素敵な恋をするんだと、信じていたあの頃から、 早○年。 それなりに、まるで滑走路のようなハイウェイを、 流星のように走ったことも、なきにしもあらず、 だけど、やっぱり憧れは、東京。 真っ暗な山ん中を走るんじゃなくて(笑)、 眩いビル群の間を、走り抜けたい。 出会い系サイトで出会った、亮介と涼子。 東京湾を挟んでの「あっち」と「こっち」で働く2人は、 お互い正面に見えるのに、ぐるっと迂回しなければ、 会えない。 終わるのが怖くて、恋を始められないまま、 昼も夜も抱き合う2人を象徴するかのような、距離感。 メールから始まった関係だからか、 お互いを信用しきれないのか。 なのに離れがたく、寂しさを埋めあうかのように、 愛してない、信じてないと抱き合う。 裏切られるのが、怖いのか。 愛しすぎるのが、怖いのか。 終わってしまうのが、怖いのか。 布団を敷けばいっぱいいっぱいの狭いアパートで、 この世でたった2人だけしかいないかのような時間に、 息苦しさと切なさと、そして甘い懐かしさを感じた、 一冊でした。
【参考】 ◆吉田修一の著書は→
メイキング・オブ・マッドマックス 怒り… 2015.07.24
『家族の言い訳』 著:森浩美 2015.02.07
『あなたに褒められたくて』 著:高倉健 2015.02.05
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