*モナミ* SMAP・映画・本
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『The Book』 著:乙一/荒木飛呂彦 2000年、M県杜王町、冬休みの終わる3日前。 ぶどうヶ丘学園高等部1年の広瀬康一と、 漫画家・岸辺露伴は、コンビニの前で、 血まみれの猫と遭遇する。 猫の飼い主を捜してたどり着いた先には、 家の中で車に轢かれた女性の奇妙な死体。 露伴のスタンド、「ヘブンズ・ドアー」によって得た、 手がかりは、「腕に赤い爪痕のある男子学生」。 3ヶ月にわたる事件はこうして幕をあける。 恋人の手によってビルとビルの隙間に突き落とされ、 そこで生活することになった飛来明里。 不思議な革表紙の本を持つ蓮見琢馬と、 彼に惹かれる双葉千帆。 過去と現在が、この町で今、交錯する。 「週刊少年ジャンプ」連載の『ジョジョの奇妙な冒険』 のノベライズ、らしい。 『ジョジョ~』はちらりしか読んだことなかったけれど、 十分、乙一ワールドとJOJOワールドが楽しめる一冊。 オリジナルのキャラクター、蓮見琢馬のスタンドが、 「The Book」というのが、作家・乙一らしい。 欠点とそのパワーとが、絶妙のバランスで存在する、 不思議な能力。 琢馬の語る、「記憶」や「過去」や「表現」は、 乙一自身の思いと重なるところがあるのだろうか。 漫画にも出てくる「スタンド使い」たちと、 乙一オリジナルの「スタンド使い」との、 頭と身体をフルに使った攻防の描写が、まるで、 漫画を見ているかのようなスピード感を伴って、 迫ってくる。 絶対にコレも漫画家したら、面白いに違いない。 漫画を読んでいる人になら分かるであろうネタが、 ところどころに出てきたのが、ちょっと残念。 作者が原作にリスペクトしてのノベライズなのだから、 それぐらいの「隠しネタ」は、許容範囲だけど。 あー漫画読んでたらもっと面白かったろうに! 漫画を読んでいる人は、もっと楽しめたんだろうな、 という後悔にも似た感情というか。 だからと言って、今から漫画を読んでみようとは、 思わないけれど(爆)。 表紙裏が、キャラが飛び出す絵本のようになった、 装丁もとても凝っている、一冊でした。 『ジョジョの奇妙な冒険(7巻セット)』 著:荒木飛呂彦
【参考】 JOJO×乙一 ◆乙一の著書は→
メイキング・オブ・マッドマックス 怒り… 2015.07.24
『家族の言い訳』 著:森浩美 2015.02.07
『あなたに褒められたくて』 著:高倉健 2015.02.05
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