*モナミ* SMAP・映画・本
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『六月の夜と昼のあわいに』 著:恩田陸 よび覚まされる記憶、あふれ出る感情、たち上がる論理。 言葉によって喚起される、人間のいとなみ。 ミステリー、SF、私小説、ファンタジー、ルポルタージュ…。 あらゆる小説の形式と、恩田作品のエッセンスが味わえる、 「夢十夜」的小説集。 仏文学者・杉本秀太郎による詩、俳句、短歌に秘められた謎と、 希代の新鋭画家による十のイメージに誘われた、 摩訶不思議な十の作品世界。 うーん、この人の作品は、長編が好きかなぁやっぱり。 この人独特の世界観というか、その筆による世界が、 短編だと端折られすぎて残念、というか。 もうちょっとじっくり味わいたいのに、無理矢理はい、お終い! と閉じられちゃうような。 短いながらに織り込まれた、この人特有の言葉が、 よかったりもするけれど。 よくもまぁそういう言葉が出てくるもんだ、と感心というか、 軽く嫉妬?(笑) 何をどうしたらそんな言葉を使うことができるんだろう、 そんな言葉を選ぶことができるんだろう、羨ましい、と。 といいつつも、その幻想世界にすっかり取り込まれていたり。 夢のような、童話のような、だから何が言いたいの?などと、 オチを求めてはいけないような。 ほんとに、六月といううっとおしい季節の、寝苦しい夜と、 すっきりしない昼の「あわい(間)」にふと見た、 夢なのか過去の映像なのか分からないような想いを抱かせる、 一冊でした。
【参考】 ◆恩田陸の著書は→
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メイキング・オブ・マッドマックス 怒り… 2015.07.24
『家族の言い訳』 著:森浩美 2015.02.07
『あなたに褒められたくて』 著:高倉健 2015.02.05
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