*モナミ* SMAP・映画・本
< 新しい記事
新着記事一覧(全5068件)
過去の記事 >
原爆が6発落とされた日本。 敗戦の絶望の中、国はアメリカ発の不老技術“HAVI”を導入した。 すがりつくように“永遠の若さ”を得た日本国民。 しかし、世代交代を促すため、不老処置を受けた者は、 100年後に死ななければならないという法律“生存制限法”も、 併せて成立していた。 そして、西暦2048年。 実際には訪れることはないと思っていた100年目の“死の強制”が、 いよいよ間近に迫っていた。 “死の強制”をつかさどる者、それを受け入れる者、抗う者、 死を迎える者を見送る者…。 自ら選んだ人生の結末が目の前に迫ったとき、忘れかけていた、 生の実感と死の恐怖が、この国を覆う。 その先に、新たに生きる希望を見出すことができるのか。 いざ自分が、永遠の若さと命を手にすることができる権利が与えられたら。 それを享受するだろうか…。 100年後には死ぬことが決定していても、選ぶだろうか…。 100年なんてまだまだ先のこと、と思っていても、 寿命のない人間にとって100年とは、あっという間なのかもしれない。 その処置を受け入れ、その法を制定し、いよいよ死が近づいてきた者。 実際よりもずっと若い体を保ちながらも、生きることに倦んでいる者。 100歳なんてまだまだ先のことだと、不老処置を受けたばかりの若者。 それぞれの思惑の中で、法律を変えるか否か、という問題に直面する。 が、それよりももっと逃れられない残酷な運命が、彼らを待っていた。 人間は、永遠に生きようと寿命の中で生きようと本質は、 変わらないものなのかもしれない。 「老化」も「死」も、生きている以上、漏れなく平等に起こることなのに、 それらへの恐怖は、誰も払拭できない。 だからこそ、「生」にしがみつこうとする。 それがどんな弊害を生むかは、分かっていたはずなのに。 比べられるものではないけれど、永遠の命の中で、 得るものと失うもの、どちらが多いのだろうか。
【参考】 ◆山田宗樹の著書は→
メイキング・オブ・マッドマックス 怒り… 2015.07.24
『家族の言い訳』 著:森浩美 2015.02.07
『あなたに褒められたくて』 著:高倉健 2015.02.05
もっと見る
PR
日記/記事の投稿
プロフィール
v_のん_v
SMAPとか映画とか本とか病気とか
キーワードサーチ
カテゴリ
カレンダー
バックナンバー