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2013.02.21
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『百年法(上)(下)』 著:山田宗樹


原爆が6発落とされた日本。
敗戦の絶望の中、国はアメリカ発の不老技術“HAVI”を導入した。

すがりつくように“永遠の若さ”を得た日本国民。
しかし、世代交代を促すため、不老処置を受けた者は、
100年後に死ななければならないという法律“生存制限法”も、
併せて成立していた。

そして、西暦2048年。
実際には訪れることはないと思っていた100年目の“死の強制”が、
いよいよ間近に迫っていた。

“死の強制”をつかさどる者、それを受け入れる者、抗う者、
死を迎える者を見送る者…。

自ら選んだ人生の結末が目の前に迫ったとき、忘れかけていた、
生の実感と死の恐怖が、この国を覆う。

その先に、新たに生きる希望を見出すことができるのか。



いざ自分が、永遠の若さと命を手にすることができる権利が与えられたら。
それを享受するだろうか…。
100年後には死ぬことが決定していても、選ぶだろうか…。

100年なんてまだまだ先のこと、と思っていても、
寿命のない人間にとって100年とは、あっという間なのかもしれない。


その処置を受け入れ、その法を制定し、いよいよ死が近づいてきた者。
実際よりもずっと若い体を保ちながらも、生きることに倦んでいる者。
100歳なんてまだまだ先のことだと、不老処置を受けたばかりの若者。

それぞれの思惑の中で、法律を変えるか否か、という問題に直面する。
が、それよりももっと逃れられない残酷な運命が、彼らを待っていた。


人間は、永遠に生きようと寿命の中で生きようと本質は、
変わらないものなのかもしれない。

「老化」も「死」も、生きている以上、漏れなく平等に起こることなのに、
それらへの恐怖は、誰も払拭できない。
だからこそ、「生」にしがみつこうとする。

それがどんな弊害を生むかは、分かっていたはずなのに。


比べられるものではないけれど、永遠の命の中で、
得るものと失うもの、どちらが多いのだろうか。



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【参考】
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最終更新日  2014.01.23 14:39:05


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