『華麗なる一族』 第三話 「引き裂く運命」
父親が頭取を勤める阪神銀行から、融資の減額を言い渡された、先週。銀行に乗り込むも、父は不在。家に帰り父に直談判、頭を下げるも、突っぱねられる。父は、自分よりも祖父を尊敬する鉄平が、気に入らないらしい。そりゃねぇ、祖父さんと自分の妻の子だと思ったら。かわいくないわな。「お祖父さんの何に嫉妬してるんです!」父に謝れと言う相子を突き飛ばした鉄平を、叩く父。愛人である相子がそんなに大切かと、「お父さんは偽善者です」言い放つ。そりゃぁ親に向かって言っちゃいけない言葉だよ、鉄平さん。そこに戻ってきた銀平をけしかけるも、「お父さんと争うなんてムダですよ」と冷静な弟。僕は僕の力でやってみると意気込んでみたものの、鉄平の会社の役員たちも、高炉建設の見直しを、迫っていた。この事務所、昭和42年なのに、キレイだ…。ウチの事務所より、全然キレイだ。姉のハズバンドがジュネーブにいる娘さんと銀平の、見合いの席。「お前は私の血を引いた息子だ」と父に言われ、私のものは全て譲ると言われた銀平だが、浮かない顔。父は銀平と一緒に、長女一子の家を訪れていた頃、鉄平は嫁の父である代議士大川を訪ね、20億の融資をしてもらえそうな銀行を紹介してもらう。しかしそれは、父が合併を考えている銀行。そして再び一子の夫、美馬に大蔵省極秘資料の、入手を依頼する父、大介。銀行を駆け回り、友人である大同銀行の三雲頭取にも、事実を打ち明け、頭を下げる鉄平。一方阪神銀行も、各支店の預金残高を増やすため、支店長会議で支店長にハッパをかける。銀行も、大変だ。。。だから、あんなに預金を勧められるんだな。預ける金ないってのに。頭取に睨まれた支店長たちは、気炎を上げる。なんかこの中から、死人が出そうな悪寒…。母校である東京大学工学部を訪れる鉄平。数々のスローガンが壁に貼ってあるけど、ほんとにこんなに貼ってあるんだろか?学生時代に住んでいたアパートを訪れた鉄平は、そこで、昔の恋人美佐子に出会う。女将が倒れてしまい、料亭は休みらしい。って、稲森いずみって、いくつ?私より年上だったと、思ったんだけど。。。って1972年生まれでした!3月だから1学年上だけど、同い年かよ…。7年前より強くなった美佐子に、弱音を吐く鉄平。「昔のてっちゃんは、弱音なんて吐かなかったよ」美佐子に励まされ、大同銀行に通いつめるも、頭取三雲は会ってくれない。大介に翻弄されているのは鉄平だけではなく、阪神銀行の支店長たちも振り回されている。あぁこの支店長、死んじゃいそう…。ついに大同銀行からも、融資しないとの通達が。鉄平の銀行でも、高炉建設に諦めの雰囲気が。そこに、三雲から雉撃ちの誘いの電話が。「もしもし鉄平です」って、友とは言え、会社にかかってきた電話に、そんな風に出る?支店の預金目標額達成を聞き喜ぶ父だが、やっぱり支店長、死んじゃったか!やっぱり死人出たか…。父は、支店長の持病の狭心症を知っていたらしい。知っていて、ハッパをかけたのだ。支店長の死を機に、銀行の一致団結を図る父を、冷たい眼差しで見る銀平。見合い相手の娘をホテルに呼び出した銀平は、いきなり平手打ちされる。この娘も、結構強いというか、腹にイチモツありそうだ。「君は初めてじゃないね」結婚前でやっちゃってた娘は、キズモノと言われてただろうこの時代にこの娘、やっぱタダモノじゃないな。三雲と雉撃ちに行く鉄平。そこで、高炉建設と鉄の未来への熱い思いを語る。そこに、猪が現れる。猪突猛進してくる猪を間一髪、仕留める鉄平。鉄平の熱い思いを聞き、融資についてもう一度、見直しをしてみようと言う三雲。彼は、いい人なの…?最後まで、鉄平の味方でいるのかしら…?次々と支店の目標額達成の知らせが入るが、鉄平はお前よりはるかに器の大きな人間だ、と鉄平の祖父に言われたことを思い出す大介。んなこと言われちゃ、そりゃかわいくないわな。資金も集まり、高炉建設が決定、従業員と一緒に喜ぶ鉄平。ヘルメット被ってても、カッコいいなぁ。うちでもみんな、同じようなメット被って仕事してんのに…。今週もずっと険しい顔してましたね、鉄平さん。眉間の皺が、消えなくなっちゃうよー。唯一最後、高炉建設決定で喜ぶところだけ、顔がほころんでたけれど。。。鉄平さんの笑顔が見たいよ…。『華麗なる一族(上)』『華麗なる一族(中)』『華麗なる一族(下)』 著:山崎豊子ランキングポチってくれたら嬉しいです♪「華麗なる一族」【参考】 華麗なる一族映画『華麗なる一族』