テーマ:猫のいる生活(136017)
カテゴリ:猫の病気
やはり悪性だった。
3つあった腫瘍の中の1つ(左第三乳腺)は比較的転移し難い性質の病変で、今回の手術で十分切除されているものの、他の2箇所(右第三乳腺)は浸潤性の腺癌で、中央部には壊死と石灰沈着を伴う病変(其々0.4cm、0.6cm)がみられ、その間には大小の管内型乳頭状腺癌がみられる。 病変0.6cmの方では、皮下の病変が密着していた筋膜等へ残存病変の存在が疑われる、というものであった。 平たく言えば「ひょっとしたら1箇所、癌細胞取り切れていないかもね」って訳で、経過観察していく外は無さそうである。 診断書には乳腺癌(浸潤性腺癌と管内型乳頭状腺癌)と云う2つの癌の名前が記してあった。 全くの偶然だったのだが、所見を頂いた先生はその道では名の通った方らしい。 猫の乳腺癌でのコメントが比較的前向きなものであった事には、こちらの担当獣医師も少々驚いた様子であった。 「浸潤性部分の深部にわたる再手術で疑わしい箇所が完全切除されれば病変が小型であるため、予後は比較的良いと思われる。」とある。 それほど猫の乳腺癌の所見は良いものが少ないということなのだろう。 今回の手術で取りきれていることを願うが、傷が癒えた頃を見計らって様子を観察しつつ、また相談ということになりそうだ。 ふく本人の傷は分泌液も無くなり、瘡蓋ができ、毎日通っていた傷の洗浄も隔日となった。 抗生物質も注射から錠剤になったが、錠剤を割って与えていたのでは体重が少なすぎる為、目方分に分けようとすると錠剤が粉々になってしまう。 よって断念。 特別に液体にしていただき朝夕、シリンジで与えることとなった。 まだ完全にエリザベスカラーが外せないので、カラーを外して食事を食べさせ水を飲んだ後の顔洗いを待ち、舐めてもらっては困る辺りをブラッシングしてまたカラーを着けてもらう日々である。 「病院臭い!」と特に臭いに敏感なソクラテスが「プシャー!プシャー!」と文句を言うので、同じ部屋には置いておけず、琴乃亡き後、孤立してしまったサリーと仲良く別の階で日常生活を営んでいる今日この頃。。。 近所の公園で母猫が仔猫を探して鳴いていた。 聞くところによれば、昨日、子供が仔猫を連れて帰ってしまったようである。 まだお乳の張ったお腹をごろんと横になっては私に見せる。 足に纏わりつき、更に太ももに前脚を伸ばして何か訴えている様であった。 人に慣れているので何処かの飼い猫なのか・・・シャムがかったブルーの瞳も身なりも綺麗である。 推定、産後1ヶ月~1ヶ月半と言ったところだろうか。 昨日は陽気も良かった為、母猫は仔猫を連れて散歩へ来ていたのだろう。 仔猫が大切にしてもらえる家族に迎えられることはありがたい話ではあるが、母猫が昨日とは打って変わった雨天の寒空の中で近くの物陰に潜んで仔猫の帰りを数日待つことになるかと思うと忍びない。 この辺りでは見かけない猫ではあったが、飲まず食わずで昨日から居たのだろうと思うと不憫に思い、ドライフードを差し出すと夢中になって食べていた。 何処の猫なのだろう? 近所に聞いても見たことが無いと言うばかりで埒が明かない。 仔猫が幸せな家庭で末永く可愛がってもらえますように。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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