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ももんさんから以下のような質問を頂きました。
少し長いですが、全文を引用させて頂きます。改行は私が入れました。 >親が「親としての責任」を放棄してまで、子どもを勉強に追い立てるべきではないのです。 の言葉に我にかえった気がします。 小学一年生の娘をもつ母です。毎日の宿題には親が採点するようにと学校からいわれており、ひらがな、かずの計算の宿題を毎日みています。 娘は宿題は一人だと楽しそうにやるのですが、私が採点をし一緒に考えさせようと思い「ここもう一度やってみようか」「ここ本当にあっているかなぁ」「書き順あっている?」など叱っている口調ではないのにいきなり人が変わったように書いた答えを消してしまったり、泣き叫んだり、自分はバカだ。といって頭をたたいたり、すっごい筆圧で書き直したり、ふざけて?小さい字を書いたりはみ出して字をかいたりといったことをします。 私のスタンスとしては、丁寧にやったらケアレスミスもないし、書き順は大切だよ。と優しくいっているつもりです。しかし、娘は間違えた。と気づいた、気付かされた?とたんに怒り狂うようになるのです。肩をいかりがたのようにあげて、こぶしをにぎって・・・。なぜ普通に自分の間違いを受け入れることが出来ないのか娘が理解できません。 実際、ひらがなの書き取り大会が学校であったのですが合格できませんでした。かえってきて点数を私に見せた瞬間に、「もう○○(自分の名前)はバカだ、馬鹿だ馬鹿だ」となってしまいました。どんなに「お手本みて丁寧に書いてみようね」といったところで聞く耳もたず。といった感じです。その時は私も大人げなく恥ずかしいのですが「学校もういくのやめよう、そうすればもうテストもないから。やめよう」といってしまいました。そうしたら冷静になったようで「学校にはいきたい」といっていました。 今後、娘にどう接していけばいいのかわかりません。アドバイスいただけたら嬉しいです。今日、「お母さんが宿題見るの嫌?」と聞いたら「自分で思ったようにやりたい。何も言われたくない」といわれました。ちなみに生後二日で看護師さんに、マイペースな赤ちゃんですねと言われ、四月の家庭訪問では自由人ですね。と言われ、二歳児検診では自分の事にしか興味がないです、発達障害かもしれません。といわれたような子供です。遊びは外でももちろん遊びますが、何かを作り出すことが好きな子供です。 「今後、娘にどう接していけばいいのかわかりません。」 ということですが、ももんさんは一体、何を求めているのですか。 娘さんにちゃんと勉強をさせる方法ですか。 お母さんが勉強を教えるときの上手な教え方ですか。 成績をアップする方法ですか。 娘さんとのトラブルをなくす方法ですか。 それとも、「娘さんの幸せ」ですか。 ちなみに、「娘を幸せにするために今勉強をしっかりやらせたい」という考え方は後で後悔しますからね。 実際問題として、「お母さんに否定されて育った子」が、「幸せな大人」になるのはなかなか困難なんです。なぜなら、「お母さんに否定されて育った子」は「自分で自分を否定する癖」が付いてしまうからです。 私はそれで苦しんでいる人の相談をいっぱい受けています。 その状態から抜け出せないこともありませんが、かなりの苦しみを味わうことになります。 まず、 小学一年生の娘をもつ母です。毎日の宿題には親が採点するようにと学校からいわれており、ひらがな、かずの計算の宿題を毎日みています。 という学校の指示には全く腹が立ちます。 これは学校の責任放棄であり、「親子関係」や「家族」というものに対する破壊活動そのものです。 「学校の役割」と「家庭や家族の役割」は全く異なります。 「学校」は、様々な面で「子どもを社会に適応させるための場」です。勉強を教え、ルールを守らせるのもそのためのものです。 ですから、社会の変化に応じて、「学校が子ども達に教えること」も変わります。 大きな社会がない集団では「学校」というシステム自体が存在しません。 時代や文化が異なれば、「学校で教えること」も異なります。 戦争中は「鬼畜米英」とか「アメリカ人を殺せ」などと教えていたのに、戦争に負けてしまったら、なんの節操も反省もなく、平気で全く正反対のことを教え始めました。 そのことで子どもの心がどんなに混乱しても、傷ついても、学校はその責任を取りませんでした。 なぜなら、「学校」は「子どものために」ではなく、「経済や、社会や、国家を維持するために」存在しているものなので、経済や、社会や、国家が変われば、それに合わせて学校が変わるのは全く当たり前のことだからです。 そしてそれは、現代でも同じです。 ですから、あまり学校に依存しない方がいいです。学校の言いなりになるのも、家庭を塾化するのも、学校の成績で子どもを責めるのも止めた方がいいです。 ただ、「遅刻しないように」とか、「宿題を忘れないように」といった程度のことは、「生活」の問題であり、子どもに「社会人としてのルール」を守らせるという点でも必要かも知れませんが、「勉強を教える」のは学校の役割であって、そこまでお母さんが責任を持つ必要はありません。 また、学校もそこまでお母さんに要求すべきではありません。 ただし、聞かれた答えて上げて下さい。子どもが助けを求めてきたら助けてあげるのもまた「親の役割」だからです。 「“教えて”と来ない子どもを追い回してまで勉強を強制するのは止めて下さい」ということです。 また、強制されて勉強している子は、思春期が来たら勉強しなくなります。また、急に勉強が分からなくなります。 「学校に行く」ということでも同じです。 「学校に行きたい子」に対しては、楽しく学校に行けるようにサポートして上げて下さい。 一般的に「学校に行きたくない」と言っている子でも、多くの場合は「行きたいけど行けない」状態の子がほとんどなので、そのような場合も楽しく行くことが出来るように手助けして上げて下さい。 でも時に、「本当に行きたくない子」や「学校を必要としない子」もいるので、そういう子に対しては「学校に行かない」という選択肢も否定しないで下さい。 と、ここまでは原則論です。 問題なのは、実際に学校から「毎日の宿題には親が採点するように」という指示が出ている場合はどうしたらいいのかということです。 多分、先生に私が上に書いたようなことを言ってみても、「そんなこと言っていたら学校でも社会でも落ちこぼれますよ。それでいいんですか。」というようなことを言われ、一蹴されるだけだと思います。 ここで問題になるのは、「どうしてもお母さんが勉強を教えなければならないような時には、どのように教えたらいいのか」ということです。 そういう点でも、ももんさんの教え方はただ子どもを苦しめているだけです。 ですから、娘さんは当然の反応をしているだけです。 <続きます> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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