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森へ行こう(心とからだと子育てと)

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森の声

森の声

2023.05.30
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カテゴリ:カテゴリ未分類
時間をかける、時間がかかるのは無駄なことですか?
ゆっくりやるのは怠けですか?
結果を求めない、結果が出ない行為は無意味ですか?
能率的、合理的でないことは悪ですか?
手間暇かけるのは無駄なことですか?
「ちゃんと、きちんと、素早く、効率的、合理的に結果を出すべきだ」という考え方は、本当によいことなんですか。

私はそうは思いませんが、現代社会、特に日本では(韓国も)、この価値観まっしぐらで経済を発展させてきました。

それで一時期はすごい繁栄を誇りましたが、その繁栄を持続させるだけの基礎体力や能力を育てることを忘れてしまっていたので、その繁栄は一時的な「お祭り騒ぎ」だけで終わってしまいました。

会社でもお祭りでも、立ち上げるだけならそんなに難しくないのです。全ての無駄(と思い込んでいるもの)を排除して、目的に向かって全ての力を集合させれば、立ち上げることは出来るのです。
また、バブルの時のようにみんなお祭り騒ぎで盛り上がります。

そのように、経済的に豊かになることだけを目指して進んできたこの数十年の日本は、赤ちゃんの時に「幼稚園に入ったときのために」という教育を受け、幼稚園に入ったら「小学校に入ったときのため」という教育を受け、「小学校に入ったら・・・」、「中学校に入ったら・・・」、「高校に入ったら・・・」と、念願叶って一流大学に合格した子どものようです。

でも、そこで止まってしまったのです。目標を達成した途端にそこから前に進めなくなってしまったのです。

そこから先は、自分の頭で考え、自分の心と感性で感じ、自分の意志と行動で生きていかなければならないのですが、その能力も、それを維持するための体力も育ててこなかったので、急に崖から突き落とされたような状態、迷路で行き詰まったような状態になってしまったのです。

今の日本がそのような状態です。
与党も野党も、政治家の能力は悲しいくらいです。
「ぼっちと言われたと思って殺しました」という事件が起きましたが、「受けると思ったので・・・」とか、「死刑になりたくて・・・」とか、「誰でもよかった」などというような意味不明な事件もしょっちゅう起きています。
「簡単にお金が手に入るから・・」という幼稚園児レベルの発想で悪事に手を出す普通の若者も増えて来ました。

人類登場以来続いてきた子育てですら困難な人が増えてきています。「痛い出産」や「子ども主体の出産」を避ける人も増えてきました。実際、「痛くないお産」、「管理されたお産」を求める人が増えてきています。「簡単にしつけや子育てができる方法」を求める人もいっぱいいます。

仲間作りが出来ない子、自分の意志で生きることが出来ない子、自分の頭で考えることが出来ない子、自分の心や感覚で感じることが出来ない子も増えてきました。

そういう子は便利な道具や機械がないと遊べません。仲間と協力して遊べません。退屈を嫌います。楽をして簡単に結果を得ようとします。
他の人の苦しみや、痛みや、悲しみが分かりません。
我を忘れさせてくれるような強い刺激ばかり求めます。

もちろんそういう子ばかりではありませんが、そういう状態の子が確実に増えてきています。

私たちはもっと「無駄を楽しむこと」「ゆっくりを楽しむこと」「結果ではなく過程を楽しむこと」「手間暇かけること」を大切に生きるべきなのではないでしょうか。
もっともっと遊ぶことの価値を大切にすべきなのではないでしょうか。

江戸時代までの日本人はそうではなかったと思うのですが、現代の日本人は自分の頭で考え、自分の心と感性で感じ、自分の意志と行動で自由に遊ぶことが苦手です。

でもまだ、映画「寅さん」の寅さんや、「釣りバカ日誌」のハマちゃんや、漫画「浮浪雲(はぐれぐも)」の浮浪雲にあこがれる感性は残っています。それが救いです。(そういう映画も消えつつありますけど・・・)

自分の頭で考え、自分の心と感性で感じ、自分の意志と行動で生きる能力は、「子どもの遊び」のような「役に立たない活動」の中で育つのです。
それが、子どもの成長における「遊びの意味と価値」なんです。
だから、本能的にそのことを知っている子ども達は、親に叱られても遊ぼうとするのです。

でも、簡単・便利・結果・効率を求める大人達は、「遊び」を「無駄なもの」として否定し、「遊び」を子ども達から奪ってしまいました。その結果が今の日本です。

日本をもっと元気にしたいのなら、意味のないことや、無駄なことを楽しむことを大切にすべきなんです。本来、日本人はそういうことが得意な民族だったのです。だから、お茶を飲むだけなのにあんなにも面倒くさいことをやっていたのです。

でも、明治に入って「西洋に追いつけ追い越せ」という運動が始まると、それまでの価値観や文化が否定されてしまいました。それと共に、「意味のないことや、無駄なことを楽しみ大切にする感性」も否定されました。

私たちはもっと、「無駄を楽しむ活動」を大切にすべきなんです。それが、「人間らしさ」や「日本人らしさ」を取り戻すことにもつながるでしょう。
生き生きとした心や、感性や、思考や、生命力を取り戻すことにもつながるでしょう。
そんな時、子ども達が大人達の師匠になってくれると思います。





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Last updated  2023.05.30 07:07:01
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