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森へ行こう(心とからだと子育てと)

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森の声

森の声

2024.01.15
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カテゴリ:カテゴリ未分類
実は、私も子育ての講座などで、あの校長先生と同じようなことをお母さん達に伝えています。

子どもの成長は自然現象です。ですから、子どもの行動もまた自然現象です。子ども達は「自分の成長」や「自分の興味や関心」につながるようなことは、〝やれ〟と言われなくてもやるし、〝やるな〟と言われてもやります。

そこに時代の変化に伴う社会の価値観や大人の価値観は関係ありません。
だから、大人達は困ってしまうのですが、でも、子ども達は「自分の判断」に従って「自分の意志」で行動しているのではなく、自分でもコントロール出来ない生命欲求や成長欲求に従って行動しているだけですからその行動には責任がありません。

だから叱っても無駄なんです。子ども自身もどうしようも出来ないことで子どもを叱り続けていたら、子どもはどんどん自己肯定感を失っていくだけです。
それに対して、大人は社会的な意味や価値を基準にして自分の判断に従って行動しているので「責任」を問うことが出来るのです。

だから、子どもが困ったことをしたときは、お母さんは周囲の大人に謝って下さい。そうでないと人間関係において様々な問題が発生してしまいますから。
でも、そのことで子どもを叱ったり、子どもに責任を求めたりしないで下さい。叱っても、責任を求めても、問題は解決しないし、子どもの状態はさらに悪化していくだけですから。
あの校長先生もこのようなことを言いたかったのではないかと思います。

だからといって「好き勝手にさせておいてもいい」ということでもありません。
責任は求めなくても、ダメなことはダメとちゃんと伝えるのも親や大人の義務です。

それと、私の話の対象は7才前の幼児です。小学生ではありません。
小学生は10才頃から大人が生きている価値観が分かるようになってきます。「自由には責任を伴う」ということも理解できるようになってきます。
ただし、放っておいても理解できるようになるわけではありません。だからといって、責任を押しつけるだけでは子どもは拒否します。子どもにも「子どもの言い分」があるからです。

子どもが、様々な活動を通して「自由には責任を伴う」ということを自分自身で発見する必要があるのです。

そのためには「自由に自分の意志で判断し行動する事ができる場」が必要になります。自分の意志でやったことだから、自分で責任を取ることが出来るのです。
子ども達に「自分の行為の結果がダイレクトに自分に返ってくるような体験」を与えてあげる必要もあります。
例えば、ナイフなどをいい加減に使っていると自分の手を切ってしまいます。自分で自分の手を切っても他者から責任を求められることはありませんが、「痛み」という形で自分で責任を負うことになります。だから、気を付けるようになります。

木を切って箱などを作る場合も、「自分がやりたいようにやってもいいんでしょ」などと、いい加減に切って、いい加減に組み立ててもちゃんとした箱は作れません。自分の意識と、心と、からだの状態が出来上がった箱の状態にそのまま表れてしまうのです。そういう形で、自分の責任を自分で負うことになります。

また、「大切な仲間」を得ることで、更にしっかりとした責任感が育ちます。責任を押しつけられたから責任感が育つのではなく、大切な仲間や、自分が大切にしていることを守るために責任感が目覚めるのです。

仲間との約束を守るのも大切な仲間を失いたくないからです。大人は、大切ではない相手でも「約束は約束」として守ろうとしますが、子どもにはそんなこと出来ません。

だから、いつもゲームなどで一人で遊んでばかりいる子は責任感が育ちません。
また、ゲームを通しての仲間は「取り替え可能」です。ゲームの中では、相手が人間じゃなくてAIだって、仲間としてプレーすることは出来るのです。

大人は子どもに責任を押しつけますが、責任感が育っていない子に責任を押しつけても無駄なんです。そして、責任感が育っている子は、大人が指示や命令を出さなくても、自分の意志で必要な行動をし、失敗から学ぶことも出来るのです。

昔の子ども達は、家事の手伝いや群れ遊びの場で責任感を育てることが出来ました。人と人とのダイレクトな関わり合いが責任感を育ててくれていたのです。でも今の子ども達にはそのような責任感を育てる場がありません。

AIが進歩して自分の代わりに色々とやってくれるようになったら、さらに責任感は育たなくなるでしょう。自分で描いた絵のできばえは自分の責任です。でも、AIが代わりに描いた絵の責任はAIにあります。命じた人には責任はないのです。

自分で運転して事故を起こしたら、その責任は自分にあります。でも、自動運転の自動車が事故を起こしたら、その責任はその自動車を作った会社になるのでしょう。





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Last updated  2024.01.15 11:52:43
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