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森へ行こう(心とからだと子育てと)

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めげぞう@ Re[2]:「大人が自由を得るために子どもに不自由を押し付けないでください」(07/25) New! 森の声さんへ この子はどう育っていくの…

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森の声

森の声

2024.01.25
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カテゴリ:カテゴリ未分類
最近の子ども達は「不思議」を感じ「問い」に目覚める前に「答え」を与えられています。
また、「不思議」を感じ「問い」に目覚めるような関わり合いや体験も与えられていません。

「不思議」を感じ「問い」に目覚めることがあっても、ネットで調べれば答えがすぐに手に入るので、自分の頭で考える必要がありません。

また、お母さんを含め、答えを教えたがっている大人がいっぱいいるので、子どもが自分の頭で考えようとしているのに、先回りして答えを教えてしまいます。
「いっぱい知識を教えてあげれば賢い子になる」と思い込んでいるのでしょうか。
「自分の方がいっぱい知っていて賢い」ということをアピールしたいのでしょうか。
ただ単に、待つことが苦手なのでしょうか。

便利な機械を使えば、自分の感覚や、頭や、からだを働かせる必要もありません。またその方が安全だし、便利だし、効率的です。
また最近のお母さんは、子どもの病気やケガを必要以上に恐れています。そのため、ハサミすら使わせていないお母さんがいっぱいいます。
ナイフや包丁なんてもってのほかです。

森や野原に連れて行くことも少ないですが、連れて行ってもそこにある「自然」に触れさせようとはしません。汚いし危険だからです。

学校では、「問いの意味」や「答えの意味」が分かっていなくても先生が教えたとおりの答えを書けば「○」をもらえます。そのために必要なのは暗記であって、「自分の感覚で感じたり、自分の頭で考えたり、自分のからだを使って調べたりする能力」ではありません。

暗記する勉強しかしていない子は中学校に入ってから急に勉強についていくことが出来なくなってしまうのですが、多くのお母さんが「今、良い成績を取らせること」しか考えていません。
小学生時代の子どもの成績は「親の手柄」として自慢が出来るからなのでしょうか。
それに、中学に入ってからの成績の低下は「子どもの怠慢」として言い逃れが出来ます。

でも子どもは、今まで通りにやっているのに何で急に勉強に付いていくことが出来なくなってしまったのかが分からず、苦しみます。
かといって、他の方法を知りません。「考える能力」も育っていないので、「ではどうしたらいいのか?」を考えることも出来ません。

最近の子ども達は、造形などの場でもすぐにやり方を聞いてきます。「とりあえずやってみる」ということをしないのです。

そして、「どうしたらいいのか教えて」と言ってくるので「頭を使うんだよ」と言うのですが、その意味自体が通じません。
そもそもの「頭の使い方」を知らないのです。そういう子は頭の中だけで考えようとします。またそれが「考える力が弱い子」の特徴でもあります。

でも、考え方が分からない子が頭の中だけで考えることが出来るわけがないのです。
「頭の使い方」は、頭を使って感覚を働かせ、頭を使って指やからだを使い、頭を使ってあれこれやってみる過程で育つのです。「頭を使った実際の活動の体験」が考える力を育ててくれるのです。
「頭の中」と「頭の外の世界」との間の多様なやりとりが頭の働きを育ててくれるのです。
そのような体験がない状態で育った子は「頭の使い方」も育たないのです。


でも現代社会では、家庭だけでなく学校でも、頭の中だけで考えさせようとしています。だから「考える力」が育たないのです。

自転車の乗り方を伝えたのなら、先ず、自転車を見せ、目の前で乗って見せて興味をもたせるところから始める必要があります。
次に、触らせ、乗せて自分で動かさせてみる必要があります。
その過程で転んでケガをするかも知れませんが、ケガの代償として、多くのことを学んでいきます。「考える能力」もその過程で育ちます。

でも、最近の子ども達は、子ども自身がケガを恐れます。興味はあってもケガが怖くて手を出さないのです。親の教育がちゃんと効いているのでしょう。
そのため、youtubeなどで「自転車の乗り方」を見ただけで「乗り方が分かった」と勘違いしてしまう子もいっぱいいます。

youtubeで「ノコギリの使い方」を見ただけで、「自分もノコギリが使える」と思い込んでしまっている子もいます。そういう子にノコギリを渡して、実際に切らせてみても全然切れません。そして「どうしたらいいのか」を考えることなく、「ぼくこういうの嫌い」と言って止めてしまいます。「どうしたらいいのかを工夫する能力」(頭の使い方)が育っていないからです。

思考は体験の積み重ねによって目覚めるのです。考える力は、自分の意志で自由に感じ、行動する過程で育って行くのです。体験や自由を与えなければ考える力も育たないのです。その体験にはケガやケンカも含まれます。
でも、最近の子ども達の多くが、そのような体験から遠ざけられています。その背景には「親の不安」も大きいです。


そして実際、最近の子はあきれるくらい自分の頭で考えようとしません。でも、頭を使う必要がない生活をしている人はそのことに気付きません。頭を使わないで生活している大人も気付きません。





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Last updated  2024.01.25 09:52:24
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