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ゲームは面白いです。
刺激的だし、夢や冒険やファンタジーもあります。 現実の世界では出来ないことも出来るし、体験出来ないことも体験出来ます。 ゲームの世界の中で子どもはスーパーマンにも、魔法使いにも、お姫様にも、大金持ちにもなることができます。 どんな欲望もかなえることができます。 人殺しさえ可能です。 でもそれ故に、一度ゲームの魅力にとりつかれてしまうと、逃れることが出来なくなります。自分が生きている現実の世界に夢や希望を感じなくなってしまいます。 ゲームの中では「なんでも出来るヒーロー」なのに、ゲームの外では「何も出来ない無力な自分」と向き合わなければならないのですから。 ゲームは「子どもの夢や、希望や、やりたいことを全て吸い取ってしまう魔力」を持っているのです。 さらに問題なのは、技術の進歩によって、さらに映像がリアルになってきているということです。AIが創り出す映像は、もう実際の写真と区別がつかないくらいです。実物ソックリの動画も作れます。 「本当に人を殺した所を映した動画」と、「ゲームの中の動画」の区別が付かなくなってきたのです。 VRを使えば、実際にその場にいるような体験すら出来ます。現実と融合した映像を創り出すことも出来ます。 リアルな感覚も感じる技術も次々生まれています。相手に触れた感触を手にはめたグローブが再現してくれるのです。 皆さんが子どもの頃に遊んだゲームと、今のゲームは全く別物なんです。 これらの技術はまだ生まれたばかりですが、やがてこれが大きな問題になっていくでしょう、子どもには「大人が作った嘘」と「現実」の区別が付かないからです。 そして、一度ゲームの魔力に取り込まれてしまうとその魔力から逃れることが出来なくなってしまいます。 どんなにお母さんが叱っても無駄です。 自分で自分をコントロールする能力自体が育っていないからです。ゲームでばかり遊んでいる子ほど、自己を抑制する能力が育たないのです。 ゲーム機を隠すなどして強制的にゲームを止めさせようとすれば怒り出します。お母さんとの信頼関係も崩れます。 以前、ゲームを禁止することで子どもに殺されてしまった親もいました。 そういうものは、もはや「麻薬」であって「遊び」ではないのです。 お母さん達は、「ゲーム」も、他の遊びと同じ「遊び」だと思い込んでいますが、ゲームは鬼ごっこや、縄跳びや、木登りや、コマ回しや、泥んこ遊びといった、「現実の世界の中の遊び」とは全く異なるものなんです。 ゲームは、人類の歴史で、いまだかつて人間が体験したことがない遊びです。 私たちは今、「子どもの成長に対するゲームの影響についての人体実験」をしているのです。 そして、様々なところからその副作用についての報告も上がってきています。 ネットで調べれば、すぐに、「幼い頃からのゲーム中毒は、重大な副作用をもたらす」という、実際のニュースや記事を見つけることが出来ます。 でも、テレビではそういう情報を流しません。ゲーム業界は一大スポンサーだからです。 だから、お母さん達も知りません。 意識を持ってネットで調べたり、小児科や精神科の先生の本を読めば、ネット中毒の怖さはすぐに分かるのですが、そういう意識を持っているお母さんは多くないです。 ただ、だからといって「100%ゲームをやらせてはいけません」という事ではありません。 また、今の時代そんなこと不可能です。 ゲームも、大人のお酒やタバコと同じように、嗜好品程度、おやつ程度にたしなむだけならいいのです。 また、9才以上の子の場合は、関わり方次第で子どもの育ちに肯定的に働く可能性もあります。日常的には体験出来ないことが体験出来るということで子どもの意識を広げることが出来るからです。 ただしそれはリアルな世界の遊びも知っている子の場合です。 ゲームしか遊びを知らない子は、どうしても、ゲームに「遊び」を依存してしまいます。それしか遊び方を知らなければ、それは当然のことです。それが問題なんです。 だから、お母さんが積極的に子どもと関わって、リアルな世界の体験の楽しさや、仲間と一緒に遊ぶ楽しさを体験させて上げて欲しいのですが、お母さん自身がそれを知らないので、結局ゲーム機やスマホを与えることになってしまうのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.01.31 09:24:47
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