ヴィットマン、デンホフ、ライブレ
最近、急に日没が早くなったような気がする。軽い夕食を食べた後友人宅に集まったのは午後8時すぎだったが、既に外は暗くなり始めていた。秋が近付いている。先月企画したモーゼル以外のワインがようやく集まった。今回取り寄せたのはラインヘッセンの銘醸でドイツ一のエコヴィンツァーの評判が高いヴィットマン、押しも押されぬナーエの名匠デンホフ、そしてバーデンからはライブレの3醸造所。早い所は注文してものの数日で届いたが、遅いところはおよそ一ヶ月かかり、ワイン会の当日やっと届いた。参加費は6人でワイン代と送料を割勘にして12.80Euro。学生のふところにはちょっと痛かったので、これが最初で最後かな。2004 Westhofer Riesling trocken S, Weingut Wittmann (www.wittmannweingut.com)平面的に広がるクリーンな柑橘の香りの波が真っ直ぐに押し寄せる。グレープフルーツとガッシリしたミネラル、真面目でしっかりした辛口。2004 Durbacher Plauelrain, Riesling Spaetelse trocken SL, Weingut Andreas Laible (www.weingut-laible.de)ワイン会当日に届いたためか、少し大人しい。アプリコットのヒントのあるしなやかな香りはとても魅力的だが。ミネラルはしっかり詰まっていた。2004 Oberhaeuser Leistenberg, Riesling Kabinett, Weingut Hermann Doenhoff (www.doennhoff.com)充実した綺麗なフルーツ感、青林檎、グレープフルーツ。カビネットらしい軽やかさをのこしつつも、中身の詰まった味わい。2004 Durbacher Plauelrain, Riesling Spaetlese, Weingut Andreas Laibleこれも、すこし旅疲れしているのか、果実味に元気がない。辛口同様、アプリコットのヒントのあるしなやかな香りは魅力的。ラベルからすると甘口のはずなのだが、アルコール度は11%もある。実際は中辛口か、中辛口と甘口の中間といったところ。少し休ませてから飲むと印象が変わるかもしれない。2004 Westhofer Morstein, Riesling Spaetelse, Weingut Wittmann今回のベスト。ピュアでパワフル、一滴一滴から香りたつような甘みが綺麗に伸びて、飲み下した後もコンサートホールの余韻のように長く続く。生き生きとして上品、素晴らしいの一言。天晴れ。2004 Norheimer Kirschheck, Riesling Spaetlese, Weingut Hermann Doenhoff果実味とミネラルががっぷり四つに組んだ、堂々とした甘口。...としか覚えていない(^^;。ヴィットマンの甘口は今回初めて飲んだが、好印象。是非もっと色々飲んでみたい。デンホフは期待通りで、裏切られることも無かったけど、やや地味だった。ヴィットマンがモーツァルトならデンホフはハイドンか。ライブレは、今回の経験では何ともいえない。香りのしなやかさ、ほんのりした甘みの残し具合など、魅力の片鱗は充分垣間見せてくれたけど。