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カテゴリ:きまぐれエッセー
昼は定食、夜は居酒屋になるという喫茶店(?)がある。そこに画家やチョイワルオヤジたちがたむろし、よもやま話しに花を咲かせている。聞くとはなしに聞いているのだが、なかなか含蓄がある。 今日は、来年にせまった市議選のことが話題になっていて、 「議員は定年制をしかなくちゃあダメだな、オレは2期60才定年がいいと思うんだ。オレたち位のトシになると、判断力はにぶるし、新しい発想もでてこん。明日死んでしまうような年寄りばかりで考えているから、いつも目先のことしか考えん。将来のことに切実な20代、30代の若い連中にやらせるべきだよ」 「そんな、人生経験もねえ若い者にまかせて何ができるっていうんだ。俺んちの息子なんか、30にもなってまだスネを囓ってやがる」 「オイ、オイ、それは親が悪い。バカな親がいるからバカな息子が育つんだ。あんたは荷物をまとめてサッサと老人ホームにでも入っちまいな。そうすりゃあ、息子も自立するよ。」 「俺は、投票権の剥奪ってのもいいと思うんだ。65歳(ここが微妙)になったら、投票をしてもいいかどうかテストをして、合格したヤツだけにシルバー投票権を与える。脳軟化になったら投票権の剥奪。そして、投票権を高校生か中学生にまで引き下げる。そういう権利をやれば子供たちの自覚が高まる。」 「そういえば幕末から明治にかけて活躍していた連中は10代、20代が多かったな。そんな連中だからあれだけのことができたんだ。しかし、下手に利用されると赤衛兵みたいになっちまうぞ」 「それなら、俺らはどうする。社会に責任負わんでいいのはありがたいけれど、これ以上ヒマになったらどうする。」 「だから、まだ分別もつかない若い市長をつくって、生涯学習センターの地下に市営のソープラントをつくらせる。」 「オイ、ソープランドって、あんたまだゆうこときくんかい」 「いやいや、俺たちはそこで働くんだ。下足番やあかすりだったらあんたでもできるだろ」 「うん、それもいいな。長野県にはまだ一軒もないから、流行るかも知らんぞ。ところでソープ嬢はどうするんだ」 「おめさん、市役所に行ってごらん。子供が減ってきて、保育所職員は余っているし、ヒマなヤツがゴロゴロしているから。男子職員はおんな専用のソープにすればいい。それに仕事は夜だけ。民間だって残業やっているんだから職員だって残業しなくちゃあ」 「公営のソープか、夜の公務員。俺たちの若い頃はまだ赤線みたいのがあったから外ではあまりワルサをしなんだ。 そこでマスターの一言。 「皆さんもう仙人になろうという歳なんだから、そっちはもう卒業して、Mさんの山荘に遊びにいったらどうです。いま、山野草が花盛りだから、よっぽど若返りますよ」 どうやら、お年寄りたち、日頃のうっぷんがでてしまっただけのことらしい。 いやはやこのお年寄りたちらは定年制は必要なさそうだ。しかし、ソープは荒唐無稽としても、年寄りの投票権テストなんか実現しても面白いかな。 蝶クリック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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