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カテゴリ:日替わり日記
ここは「す●べブログ」にしないと南風どん&ごろすさんに寂しがられるので、そろそろい自分のペースに戻そう。といっても、マジメが取り得の僕には「す●べ」の●に何がはいるのかよくわからんのだが…。 急な来客と昼食を食べる必要があってファミレスにはいると、 「いらっしゃいませ! こちらでお召し上がりになりますか。なにになさいますか。○○おひとつ、△△おひとつ、以上でよろしいでしょうか、お会計の方失礼します。ありがとうございました」 まことにスムーズで気分がよい。若者の言葉の乱れが気になるとときどき書いているのだが、ちゃんとこのように折り目正しくキチンとした言葉づかいの若い店員さんがいるのだ。 次の日、他の似たような店に入ことがある。 「いらっしゃいませ、こちらでお召し上がりになりますか。なにになさいますか……」 ほら、また気分がよいが、違うチェーンなのに言葉もその順序も同じだ。あまりに同じなのでビックリ…。 そこで店員が来た時にいたずら心が起きた。 「なにになさいますか?」 「ハヤシライスカレー大盛り(この店にはない)」 「ホヘ?」 実際には「ホヘ?」ではなく「エ?」だったのだろうが、僕にはその女の子の顔が「ホヘ?」にみえた。快調に飛ばしていた彼女はつんのめったのだ。そして、 「ええと、あの、カレーならありますが、ハヤシライスカレーとかあ、おいてないんですけどぅ」と急に地に戻ってしまった。 この「マニュアルやぶり」は面白い(^_^)v。 かつて外国旅行でさる東欧の国に行ったとき、店員が「なんで店に入ってきた」という感じにムッツリと不きげんで、これが国営商店の「売ってつかわす」のおカミ意識かと思って、とにかく帰国して「いらっしゃいませ!」を聞くと、おおわが国はいい、などと思ってしまったものだ。 若い女性が会社で「原因の半分はオマエだよ」「クソ課長のヤツ」、息子が父に「オレじゃねえよ」、少女が仲間に「キノコ食ったんじゃないの」、こんな口汚いテレビ言葉やこれをマネる若者にヘキエキしている身には何とさわやかに響くことか。 この「マニュアル語」こそが崩れてゆく美しい日本語の最後の砦かも知れぬ。これがない時の目を覆うばかりの悲惨さを思ってしまう。 「もちろん御社が第一希望です。常に業界をりードする積極的な企業姿勢に共感しています。それに私は小さい頃から御社の製品のファンでした。ぜひ御社で働かせて頂き業績を上げたいと思います」 入社試験面接マニュアル本にある良い解答の例である。 こんなことを臆面もなく言わないと会社は人を取らないのであろうか。 それにしても、それまでは教授に「先生、ソレやべえっすよ」などと言ってきたのにいきなり「御社」とか「貴行(貴公ではない、銀行の場合)」とか「積極的な性格で体力にも自信がありまして」などと言うなど、あまりに不自然で学生は実に気の毒だ。 しかも、こんなことを一生懸命覚えても、「マニュアル人間は通用しない」などとそのマニュアル本に書いてあったりするのだから…、本当に。 そこで「学生時代は3ヶ月インドを放浪してみました」とか「ホノルルマラソンに出て完走しました」などと独自性を売りこもうとすると、他の本に「それ自体がもうマニュアルだ!」などと出ている。 面接の時にこう言えるためにインド旅行やホノルルマラソンに参加する学生もいるらしい。かわいそうな学生たち! 「重く受け止めさせて頂きます」 「事実関係を確認してないのでコメントできません」 「十分に検討し善処します」 エライ人たちの訳のわからぬこんなマニュアル語もウンザリ、サギ商法や新興宗教の勧誘マニュアルももうたくさん。 マニュアル語はあの明るく楽しい「いらっしゃいませ!」だけでいい、からかいがいがあるもの。 励ましのクリックを お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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