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2009.11.29
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カテゴリ:日替わり日記
山霞

所属している読書会「いななき学舎」で、色平哲郎氏(50歳)の講演会を行った。
色平氏の経歴と人を紹介するはとても難しい。
あまりにも引き出しが多すぎて、経歴や人柄を語るだけで長文ができてしまいそうになる。とにかく魅力的な人物だ。講演会の後、懇親会で12時近くまで語り合ったが、その熱さと内容にすっかり魅了されてしまった。
帰宅して寝てからも、彼の語った数々が夢の中に現れた。これまでにも大勢の魅力的な人に出会ってきたが、講演にこれほど引きこまれたのは始めての体験だった。
しかし、ネットで調べても僕の受け止めたように講演内容を語っているブログはない。なぜだろう。語る懐が深すぎて、伝えきれないのではないだろうか。
色平氏は、若き日東大を中退しキャバレーのボーイをして貯めた金で世界を放浪、貧しい国の人々からの啓示を受けて、京都大学医学部に入り直して、医師になった人。
ごくごく省略して紹介すると、僻地医療を志し、佐久総合病院の地域ケア科の医師らを経て、南相木村の初代診療所長をつとめ、現在は京都大学医学部の非常勤講師などをしている。
南相木村には、彼を慕って年間200人以上、のべ数千人の医学生が訪れて、彼や村人から学んでいる。
村人から学ぶというのは、医者は患者からしか学べないというのが、彼の信条だからだ。
昨晩の講演のテーマは「社会を読み解く力」として「メディアリテラシーとメディカルリティラシー」。
実は、昨晩の講演会の様子を『信毎』NHKなども取材に来ていた。
その講演の最初に、以前にNHKが制作した、色平氏の活動の様子のドキュメンタリー番組のDVDを最初に放映した。
感動的な内容で、はじめは戸惑ったり無関心だった学生達が色平氏と行動をともにする4日間ほどのうちに、ヒューマンな感覚が目覚めてゆくという内容だった。
色平氏は、その放映中は室外にでていた。番組のなかにでてくる老人達の何人かは、すでに亡くなっていて観るとつらくなるからだという。ドキュメンタリーを見終わったところで切り出した。
これは、HHKの取材カメラも回るなかでの彼の言葉だ。
「これがメディアの怖さです。すばらしいでしょ、(色平が)いい人に見えるでしょ。そして、学生たちが成長してゆく姿が感動的でしょ。わたしはこの番組を観てのけぞりました。事実をつぎはぎしたつくりごとです。20時間以上にもわたった取材のなかから、部分部分だけつまみ出し、30分ほどにする。編集技術とシナリオでどのようにもつくられる。これでは、まるで無能の学生達が私に感化されて成長したようではありませんか。学生達に失礼だと思いません? わずか3日で変われますか、人はそんなに簡単に変われません。このようにメディアは自分達の欲しい形につくり直し、皆さんを欺くことができるのです」
NHKのカメラマンも苦笑いを浮かべながら撮影していた。それを取材していた同社の若い記者も懇親会に加わり、一緒に報道の裏側を語ってくれて面白かった。(内緒)
彼は、講演会の内容を苦労して、数分の記事にまとめデスクに送ったが、デスク段階では当然のようにスポイルした平面的な内容にされてしまったという。かくして、今朝のニュースでは、色平という「地域医療に精魂を傾けている医師が講演をした」という事実関係のみが放送されるという。
これも色平氏のいう「メディアリテラシー」である。
そして、懇親会での『信毎』伊那支社長の「新聞の未来はあると思いますか?」という質問にも、「〈我々が発信している〉という思い上がりでいる以上、無いでしょう。」とキッパリといい切り、その理由を詳細に述べたのだが、あらゆる方向に、確かな思考が張り巡らされているのを感じた。
正しく聴き取れなかった部分もあるが、会話の断片を羅列してみたい。
「私は名医でも何でもありません。だって今までに5千人も人を殺してきたんですから…、医者というより坊さんのほうが近いと思うのですョ」
聴講にきた医療事務員にむかって「医者なんて誰でもなれるんです。私なんか99もロクに言えなくてなっているんですよ。医師不足を嘆くより皆さんが医者になりましょう。」
ウチの村に来て欲しいって言ってきた村長に「そんなに医者が欲しかったらあなたがなったらどうです。(医師試験の)コツは教えますから」
(マスコミが)「名医などとスーパーマンを勝手につくってはいけません。普通の医者にかかった患者さんたちに失望をあたえるじゃないですか。(名医に治療をしてもらえずに)ソンをしたような錯覚を与えてしまう」
等々、一つひとつが胸におちる話しだったが、あまりにも内容が多岐にわたったのでここでの記事にはまとめられない。
以後、力不足ながら少しずつ魅力を紹介してゆこうと思う。

色平医師







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Last updated  2009.11.29 18:32:20
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