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カテゴリ:日替わり日記
ネット友達が訪ねてくれて、昨年も見に行った「伊那谷太鼓まつり『熱響』」をネタにオフ会を行った。 帰ってからは、恒例となった焚き火を囲んでのパーティー。 みんな太鼓まつりの熱気にあてられて、そのすばらしさをこもごもに語りやまなかった。参加者の一人は、「森樹たいこ連」を作りましょうよとか、来年も参加したいから今から計画して欲しいと、ありがたいお言葉で盛り上がった。 その日はじめて会ったばかりの人とも、旧知の仲のように語り合えるのが森樹オフ会の楽しさ。夜更けも過ぎ、午前様になるまで語り、飲み、翌日はいささか疲れた。 しかし酒はいい。僕の活力の源はこれだろうな。 ということで、僕の友達の多くは、酒飲みである。それもかなりの量を飲み語るといったツワモノが多い。はっきりいってこれは僕の宝物という気がする。 友達の家で飲んで泊まって朝起きると、すっと缶ビールが出される。前夜の酒と、朝のビールがミックスされて、寄せては返す波に洗われる心地がする。これまたけっこう、嬉しいじゃございませんか、になるものだ。 その昔、妻の実家にいくと、妻の母が「はい」といって、一升瓶を持ってきた。 「ちょっとお母さん、昼間っからこんなに飲めないよ。」 「何も、ひと瓶空けなさいなんていってないわよ。近くに置けば安心できるでしょ」といったものだった。 で、僕はグラスで飲みはじめる。自分がこんなだから酒飲みが寄ってくるのも自然の摂理というものだろう。 先日、飲み友だちとひさしぶりに会った。いうまでもなく飲むために会ったのである。 それで友人は無類のビール好き。たいした飲みっぷりだ。たとえば、まずはビールでと始めるのではなく、最初から最後までビールなのだ。4、5時間は経過する。 で、その晩、僕たちはよく飲みよく喋り、店を2軒。友人はビール。僕は途中から芋焼酎のロックをチビリチビリ…。 僕は不精なタチで、酒は噛まなくてすむからいいと思っている。 食べたりしゃべったり忙しいので、こういうとき噛まずにすむからリーズナブル?である。 僕は歯には自信がないし舌も短い。酒がすすんでくると、短い舌がなんとなく会話を邪魔をする。 何だかんだと、その晩は6時間近くも経過した。 「もうしこたま飲んだし、そろそろ帰ろうか」と僕。 「いやまだ飲みたい、」とは、友人。 そうはいってもこれ以上飲んでは明日がもたない。タクシーを呼んで、友人宅近くで降ろしてようやく家にたどりついた。 翌日の夜、友人から電話があった。 「うちの冷蔵庫のなかに、金魚が入っていたけれどオマエ知らないか? ビニールの袋に人って…。なんだろう、オレ覚えがないんだよ。」 ええーっ。金魚? 僕はのけぞってしまった。僕はいささか酩酊した友人を降ろしてまっすぐに家に帰ったが、彼はあれからまだどこかで飲んだのか…! もしかして、金魚の水槽のある店にでも入って、「どうしてもこれ欲しいんです!」と拝み倒して持ってきたかも…。 そう僕が言うと「そうなのかなあ。」と友人はいぶかしげだ。すっかり忘れていやがる。 電話を切ってから、僕は笑い転げた。おかしくてたまらなかった。その一匹の金魚が、なんだか友人の行く末を暗示しているように思えたのだった。 もうそろそろ、こんな深酒も卒業させないとヤツはだめになる…。 こんな日記でも応援しているよという方は、 [Ctrl]を押しながら、左右クリックしてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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